0005_物は真っ直ぐ、平行に。
「ものはまっすぐ、平行に」
勤め先の常務が頻繁に言っていたことで
こんなに本質的でシンプルな言葉は珍しい。
どういうことかというと、
例えば地域や建物にある紙の掲示板。
色々なサイズのポスターや連絡書類が
限られた四角形のスペースに配置される。
前提条件としてゆるぎないことは、
人間は地面に対して垂直に立ち、
人間の目は地面に対して水平にある。なので
縦書き横書きは、必然的に直角平行になる。
すれば、より多く掲示物を配置でき、
また視線も縦・横に移しやすいため、
結果、まっすぐ平行な掲示は美しい。
こんなことを理解するまでに自分は
メーカーに勤めながら長い時間がかかった。
何も考えず、貼る。もちろんまっすぐにならず
場合によっては掲示物にしわができる。
今は、まっすぐ、平行に、貼ることができる。
このまっすぐ平行を出せない人こそが
まっすぐな見方ができずに悩むんだろうと感じる。
1mmでもずれたら、まっすぐに正せば良い。
身近にある物の中でゆがんだものや
まっすぐでないものをきちんと正して
1日を過ごせれば、きっとまっすぐで誠実な
明日を迎えることができるだろう。
0010_にて四角と丸の話に続けます。