0010_丸と四角の話
丸と四角について、抽象的ではあるが
自分なりの考察を残しておこうと思う。
丸は、かどがないため、丸を見たときは
丸そのものに視線がいくのに対し、
四角の場合、線と線が交わるところに
必然的に視点がうつって、四角だと分かる。
以前、物はまっすぐ平行にという題で
まっすぐであることの尊さを説いたが
今回は角のあるものの扱い方について述べる。
部屋にテーブルを並べようとした際に
角同士がずれていると、気づく人は気づく。
四角のテーブルが様々な角度で雑然と
配置されているのを見ると空間自体に
違和感を感じさせてしまう。しかし
円卓であると、不思議と気にならない。
これは私の考えでは、人間がものを見る際に
自然と輪郭を目で追って認識するからでは
ないかと考察する。つまり輪郭の線を目で
追った先に線が角を作っていると「点」である
ことを印象付けられ、角がなく曲線であれば
「面」での印象が残る。この「点」が
等間隔であったり、まっすぐ並んでいたり
すると、整っている印象につながる。
例えば、食卓の高さと、椅子の最も高い点が
同じであると、一体感がある、といった様子。
これは物体以外でも、言葉や人を見る際にも
現れることで、角が立つという表現もある。
では、丸と四角をどう使い分けるかということ
に話を移し、実際に私がとっている行動を
紹介したい。まず、家具や文具などものを
選ぶ際。定位置化したいものは角の物を選び、
壁や机に対しまっすぐ平行に置く。
食卓と椅子はカクカクしているが
部屋を片付けてそれらをまっすぐ配置すると
空間が整って見え、気持ちが良い。
他方でレイアウト次第で配置をコロコロ変える
小さなテーブルやクッションは丸いものにし
なるだけ角度を気にせずに置けて、
部屋の中であまり目立たないようにしている。
コースターは気分に合わせて四角いものと
丸いものを使い分けているが、妻と2人で
何かを飲むとき(デーブルが片付いた後)は
四角いものを、大人数だったり食事とともに
何か飲む時には丸いものを使用している。
角のある形のものが理路整然と配置されて
いると、整った環境を生み、丸いものばかり
配置すると、結果空間の調和は保たれても
整った印象に繋がることが難しい。
言葉においても先述の「点」に気をつけたい。
これはアクセントであったり、言葉の意味
(肯定的/否定的)の強調すべき点の並びが良いと
聞き取りやすく、一点の強調が強い場合
角が立つ。ということになるだろう。
人や物を配置する際に、まん丸なのか
曲線で型どられるものか、角があるものか。
空間の形や広さを考えて調和を生み出したい。
何せよ人間は常に何かを選択し、
その選択の並びで日常を送っている。
何を選びどう並べるか、棚卸を行うと良い。
0015では自分のマインドセット(価値観や信念)
の棚卸しに私が使っている手法を紹介します。