0132_ 平成最後の関西空港利用手引き①
利用した日は2019年4月1日。フライトは
マレーシア航空53便、9:55に飛び立った。
航空機搭乗ゲートエリアに設置された
大型テレビでは、あと1時間で新年号が
発表されるという報道が忙しなく行われており
しかしながら周りを見渡せばタイ人、ベトナム人
中華系マレー人など日本人以外の比率が高く
どうもこの新年号発表前のドキドキ感は薄い。
ともあれ新年号は私が空の上で、機内食を
頂いた後、読書をしている頃に発表された。
勤め先の工場や親戚たちなどはその知らせを
どれほどタイムリーに受け取っただろうか。
今回私がお送りする内容は、旅する技術者向けに
お伝えしたい、関西空港の利用手引きである。
華やかなOL達のバカンス向きではないが
何かしら為になる着想があれば幸いである。
まず、関空へ到着するとカートを使用する。
リュックもスーツケースもカートで運ぶのだ。
理由は簡単、長く使い続けたいスーツケースを
劣化させないためと、体への配慮だ。
昔よく一緒に旅をした技術者、ガジュ氏は
あのカートは英語がペラペラな国際人か
芸能人しか使ったらあかんやつやと言っていたが
英語はぼちぼちな一般人ほどオススメしたい。
※英語力はカートにはなんら関係はない。
機械的に考えて20kg、30kgのスーツケース
を
プラスチックやゴムでできた車輪で運ぶ。更に
空港内には段差がある。そこがミソだ。
仮に直径4cmのタイヤが4つついたとしよう。
また30kgの荷物の重量分布は、均等でなく
どれか一つの車輪に重さが集中するのだ。
それが一つ、二つ、と段差を越えて行くたびに
車輪を支えている機構に重圧がかかる。
特に前(進行方向)側の二つに顕著だ。
あとは面倒なので細かく言うことはないが
段差を超えるのにタイヤはデカい方が良い。
カートのタイヤは、少なくともスーツケース
よりは大きく頑丈なのだ。だから使う。
チェックインを済ませる頃には荷物は
航空会社に引き取られるが、25kgを超える
荷物は航空会社の免責になることがある。
重いものは車輪のない段ボール箱で運ぶとか、
何もスーツケースに全てを託す必要はない。
便利なものほど失うリスクはでかいのだ。
段ボールで旅をするなら余分な荷物は減り
また目的地までの移動手段も慎重に選び、
準備を嫌でもするだろう。私は段ボールを
使ったことはないが準備と移動にかける
費用はケチらないと決めている。
空港へ到着してカートを使用するまでで
ここまで長々とかかったが、②以降も
細かな注意点や旅慣れた私の視点を
平成最後の決定版旅行モデルとして記録
したいので、以降もお付き合い頂きたい。
出発前の荷造り術も文章にして残したいが
これはかなり一子相伝の秘伝のたれづくり
のような作業なので、自分の娘や息子に
ノウハウを教えることを通じて言語化したい。
できるかぎり荷物は軽く、最小単位で準備し
足りない分を旅で補うことが大事である。
これから慣れない旅をしようとする方や
旅に慣れた技術者が他人の旅を知りたいと
思っていらっしゃる場合などに
この①~③までのつたないこだわりを
吟味して来たる旅の刺激にして頂きたい。