0283_夢のチケットを入手した
飛行機が乗り放題になるチケットが
あったら欲しいなと誰もが思うだろう。
航空・宿泊などのホスピタリティビジネスに
関わる人でも、意外とその夢を掴む人は少ない。
私は過去に、営業として訪問した客先の社長が
忙しく海外を飛び回る宮崎県の片田舎にいる方で
その方から驚くべき航空券のことを教わった。
それは、まず100万円以上するという前提は
あるが、ある航空協定の路線が一年中乗り放題
になるというものだった。
「世界一周航空券」という言葉で調べると
各協定(航空会社群のことで、アライアンス
と呼ばれることが多い)のサービスを見られる。
私がお会いした社長は100万円以上すると
おっしゃっていたが、条件次第では50万円
以内でも手に入るものも見受けられた。
しかし、世の中の大半の人にとって旅は
非日常のものであろうから、事情があって世界を
飛び回らなくてはならない人以外にとっては
この"飛び回れる代わりに非常に高額"という
選択はまず、得たいものとして考えられない。
旅がしたくていつも空想している私ですら
"その数十万円から百万円の自由があるなら、
航空券でなくて形に残る、スーツケースや
現地での滞在費、イベント参加費などにあてて
移動はLCCで都合よく直前に取れればいい"と
考える。つまりは、世界の◯◯さんと
呼ばれるクラスの人物でない限り、世界一周航空券は
時間とお金の浪費(漠然と旅をする人にとっては投資)
となるだけで、生き抜くための手段ではない。
長くなったがそんなことで世界一周航空券は
夢のまた夢であった。ところが簡単に手に入った。
エアアジアが発行した「Unlimited Pass」
という商品だ。2020年3月7日に発売終了している。
運良く3月7日にそれを知った私は
(旅のお守りになるだろうくらいの信用度で)
即座にこれを購入した。使い方は未定だ。
発売が完了した後にこれを買えばいいとか
買うべきじゃなかったという話はしない。
しかしながら"航空機乗り放題"を、
どんなに悪いレートで考えても1.5万円以内で
いとも簡単に手に入れることができた私は
本当に幸運だと思う。
手に入れたことの喜びの大きさは計り知れない。
つい、貴重なウイスキーを4ショットほど
飲んで気を大きくしてから取得したもので
まるで背中に羽が生えたかのような気分だった。
私が言いたいことは、手に入れたいものは
忘れたり否定したりすることさえなければ
ちょっとずつ向こうから自分に向かって
歩み寄ってくれている、ということだ。
時間はかかるだろうし、手に入れてみたら
思いの外機能しなかったり見栄えがしないことも
あるが、手に入れようという気骨さえなくさなければ
"欲しいものを得られない"という悲観は無用だ。
必ず手に入れてみせよ。と、言いたい。
周りは勝手にすればいいことだが、
私は欲しいものは必ずこれからも手に入れる。
安定した平穏、財政基盤、交友関係の自由、
揺るぎない健康・若さ、子どもの成長など。
望むものはたくさんあり、すべて叶えたい。
ないものねだりでなくて、今あるレベルの
健康なり財政基盤を少しずつ重ねてより良く
することで大切な家族や仲間を豊かにしたい。
さて…どこへ飛んでいけるだろうか。
Unlimited Passは一年の有効期限を持つ。
正月、今年は10か国に行きたいと願ったことに
思わぬ追い風が吹いた格好になる。
この機を逃さぬよう生きるのが楽しみだ。