ガツンとゆるい所感

機械工であり、二児の父であり、世界20カ国で遊んだり仕事した旅人がお送りする、仕事や生活での気づきや学び。毎朝7:30に更新していき、1000件を目標に記述を残します。

0170_マレーシア生活と英会話

マレーシアは親子留学に適しているとか

多文化で子どもの教育に良いとか、

マレーシアで国際感覚を身につけることは

一般的に評判の良いことである。

 

では、マレーシアで暮らす日本人の英語力は

いかほどであろうか。今回は私の経験と、

マレーシアで見聞きする英会話の含蓄から

海外で英語を身につけることについての

個人的な所感を記録したい。

 

マレーシアの英語って、どうなの?

と尋ねられたら、相手にもよるが私は基本的に

「シンプルでいいですよ」と答えている。

 

そのシンプルさをどう捉えるかは多様だろう。

 

一つの例を紹介しよう。

私がとあるショッピングモールのカフェで

ぼんやり本を読んでいる時に、1人の欧米人の

女性がやってきて、トイレはどこかと尋ねたら

マレー人の店員さんは、二階だと答えた。

 

その問答は以下のようだった。

欧米人女性の質問:

Excuse me Ms, I'd like to use toilet near here.

Could you tell me where toilet is?

 

マレー人女性の回答:

Up.

 

お分かり頂けるだろうか。

これは私が聞いた中で最も極端な具体例だ。

 

これは実際に耳にした言葉なのだが、

仮に立場が逆転したらおそらくこうなるだろう

 

マレー人女性の質問:

Where toilet?

 

欧米人女性の回答:

OK, let me tell you how to go.

First you can go upstairs, after coming to stop,

on your left.

 

まぁちょっと大げさかなぁと感じるが、

いやしかし誰かに分かってもらうのには

それくらいの差があるという表現をしたい。

 

これを使いやすくシンプルで良いというのか

由緒正しい英語学に則って、雑な言語だというのか

それは感じ方次第だということである。

 

私の所感としては、マレーシア国内で生き抜くには

十分で、使いやすく、また即応性があるのが

マレー風の英会話だ。

 

他方で中学高校と英語の勉強をしっかりしてきた

ことを踏襲して正しく英語学としての実力を

上げたいなら、マレーシア英語はゆるすぎる

という感覚にもなる。

 

元々私の英語の実力はTOEICでいうと

800少しなので、まだ完璧には程遠いが、

曲がりなりにも努力を重ねてきたつもりなので

もし先述のトイレどこの問答をしたとして

回答がupだけなら少しがっかりしてしまう。

 

そのカフェで欧米人がスラスラとトイレどこ?

の質問のために英単語を短時間でパパパパパと

並べているのが耳に入った瞬間に、

目が醒めるように「英語が聴こえた‼︎」と

興奮したことを1ヶ月すぎてもまだ覚えているのだ。

 

どちらがいいか、どちらが正解かという話では

無論ないが、誰かにとって有用な情報であるために

あえて提言するならば、英語初心者の方で、

英語取得の他に具体的目標があるならば

マレーシアはかなり良い国だと言える。

英語は単語を並べておけばいいし、

何よりマレーシア人の理解力は高い。

英語はロジカルなのが良いが、一方で

ロジカルさを欠くと通じないのは非ネイティブ

にとって、使いにくいと感じる温床になる。

 

それでもなお、英語そのものを極めたいなら

マレーシアはおススメできる目的地ではない。

おそらく、南国の穏やかな空気と笑顔溢れる

(言葉数の多くない)マレーシア人に囲まれる

うちに、ピンピンに尖った英語力も

だんだん丸くなっていくだろう。

 

いうまでもないが私は中庸だ。

技術者としてのレベルアップの目的のために

マレーシアにいるのであって、英語力向上は

そもそも予定していない。しかしながら

だんだんと自分もtoilet where?と尋ねる生活に

馴染んできているので、そこは崩さずに。

Could you please tell me where toilet is?

とそんな回りくどいの無駄だと感じないよう、

 

いきなりアメリカに転勤に(ならないが)

なったとしてもたじろぐことのないように。

英語の運用能力はアメリカを基準にして少しずつ

向上させていきたいと考えている。

 

最後に、VOICYのルシュカさんの放送を

拝聴しており、面白いと感じたのは、

"英語はインプット8割アウトプット2割"

というどなたかのお言葉の紹介だ。

 

インプットが10分しかなければ2分のぶん

しか成長できないが、10時間あれば2時間分

成長できるということになるだろう。

 

隙あらばどのチャネルでも良いので

英語を聞いて聞いて聞きまくりたい。