DAZAIFICの、ガツンとゆるい所感

機械工であり、二児の父であり、世界20カ国で遊んだり仕事した旅人がお送りする、仕事や生活での気づきや学び。毎朝7:30に更新していき、1000件を目標に記述を残します。

0185_不確実性の回避度合い①

「経営戦略としての異文化対応力」

という書籍をマレーシア赴任前に購入し

赴任した月の4月は穴が空くほど拝読した。

 

ストーリー仕立てになった具体例や

文化的経済的背景の解説のあるコラム、

また洋書の和訳ではなく非常に日本語として

読みやすく、海外での活躍が期待される者に

とって必読の名著と私は位置付けている。

2019年3月に出たばかりで今なら書店でも

購入できるかも知れないが、厳しい出版業会の

事情を私は知らないのでとにかく読もうと

思った瞬間に購入して側に置いておくだけでも

世界への扉が用意された気になれるだろう。

 

さて、要約や解説は割愛させていただき

マレーシアという国で日本と極端に違うと

感じることが、不確実性の回避度合いである。

 

海外の人は計画性がないとか、段取りが悪い、

規則やルールのしばりがゆるいなどは、

マレーシアに限ったことではなく、むしろ

日本がどうかしているのである。

 

紹介した著者には六次元の視点で各国の

指数がランキングされており、その六次元の

一つが"不確実性の回避度合い"である。

この指数のランキングにて日本は1位、

つまり最も不確実性の回避度合いが高い国

として位置づけられている。位置付けた張本人は

この本の著者でなく、ホフステードさんという

オランダ人だ。詳しくは読んでご理解頂きたい。

 

回りくどい表現になったので、私なりに

わかりやすく解釈をするとこうである。

 

あらゆる行動の中で頭の中にあるもの、

日本:あかんかったらあかんから事前に手を打とう

マレーシア:よかったらいいからとりあえずやろう

 

こんなところである。

実際、ものづくりの世界ではあかんかったら

あかんという発想はとても大切だ。例えば

1枚数100万円する制御基盤があり、

その入電の15ボルトを確認せずに

謝って100ボルトが入ればバチンと音がして

基盤(つまり100万円)は無価値になる。

 

なので、入電前に電圧が正しくきているか

確認をするのが流儀である。ところがこの時

"もし電圧が正しくなかったら壊れるから"と

考えるのか"電圧が正しかったら壊れないから"

と考えるのかで結果として全く異なる場合がある。

 

これはさすがに日本人以外でも、プロで

あるなら誰しも気にかけることだ。

100万円の基盤の取扱は日常にあまりないので

100万円の自分のお金の入金に当てはめてもいい。

 

100円振込むのと100万円振込むのとでは

何か間違うと大変なことになるという

心の負荷は確実に違ってくるだろう。

日本人が仮に1円でも間違いたくない

心理が働くとしたら、それは国民性である。

 

不確実性。英語でUncertaintyというが、

マレーシアで生活や仕事をしていると、

不確実性を気にしないのでその単語を耳に

することは少なく、代わりにMaybeが

信じられないくらい多く用いられる。

関西弁を使う人が周りにたくさんいることで

標準語の人の調子が狂うのとおなじで、

マレーシア人の中に日本人がいると、

Maybeの多用が感染してしまうこともある。

 

不確実性をどう受け入れるかは国籍に

関係がなく、個性や経験値によって異なるが

なければこしたことないものだと私は考えている。

 

前置きが長くなったが

私が日常生活でそれを感じるいくつかの

シーンを、次に紹介し、所感を残したい。