ガツンとゆるい所感

機械工であり、二児の父であり、世界20カ国で遊んだり仕事した旅人がお送りする、仕事や生活での気づきや学び。毎朝7:30に更新していき、1000件を目標に記述を残します。

0294_期末に考えていること

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私の勤め先のメーカーは3月決算で、

4月から新しい会計年度が始まる会社だ。

日本では一般的だが、私が今住んでいるマレーシア

では学校の新学期は9月、会計年度は会社による

という雰囲気。日本のように桜が咲くこともなく

 

冬が終わり、春が来て、新学期、新年度となり

気持ち新たになる雰囲気は、東南アジアでは

少し理解がしづらいことであろう。

 

私がマレーシア工場に出向になったのは

2019年4月1日。ちょうど、新元号が発表される

その時に私は自分が新しく住む場所へと移る

飛行機の中にいたことを今でもよく覚えている。

 

移住後から一年になる。私が渡って一年。

家族が帯同として渡って7ヶ月だ。

 

2020年3月現在、COVID-19と呼ばれる

世界的な感染症の拡大のために、日本も

マレーシアも渡航禁止が各組織に促されており

例に漏れず私は期末に予定した日本への帰国を

諦めることとなった。寂しいことである。

 

期末になればいつも、新体制の発表や、

昇進・昇格・新入社員紹介などで心が躍るが、

今年はビデオ視聴ということになり、また

14日間の自宅待機の令によって突然、

その日に今期(今の会計年度)が終わったことは

とても物悲しく感じてしまった。

 

ところが、これはこれで、とても良い機会だ。

私は海外駐在という夢を長い期間かけて叶える

努力をした。夢を叶えて、家族と海外で暮らし

また自身もマレーシア拠点に各地へ出張する

など、更に今まで序列が邪魔をして任せてもらえ

なかった難易度の高い仕事を。できたことで

確実に自分に自信をつけた。夢は叶うのだ、と。

 

このまま調子の良い状態で忙しく二年、三年と

突っ走り続けることを私は想定していた。

しかし今はマレーシアの国全体が停滞している。

 

これが良い機会なのは、外部要因で、更には

予期できないようなネガティブで急速な流れで

世の中の士気が停滞していくことを、

海外で一歩引いた目で見られるということだ。

 

正直この先の景気後退は不安に感じる。

すぐさまクビを切られることはないだろう、

とか、仮に自分がクビを切られたとしたら

家族や自分のために何の仕事を始めるだろう

という、(目の前の仕事に忙しい時には見えない)

自分のキャリアや人生観を考える機になる。

 

無闇に転職活動をすることよりも、

自分のやりたいことや極めたいことを

しっかり時間をかけて継続することが有効だ。

 

これは過去に転職活動をかなり頑張った末、

もう転職活動はやらない、と決めた真髄だ。

 

勤め先はまず正しい行いをする組織であるべきで

そうであれば勤め先に不満を持って辞めるよりも

感謝して働きながら、自分のテーマを掘り下げる

ということが賢明だと過去に学んだのだ。

 

今まさに。来たる不況と、会社は社員の面倒を

完璧に見られるものではないという時代の到来で

私は私自身がやりたいことでかつ、社会もその

力を必要としてくれる分野を探すときがきている。

 

何だっていい。私は絵を描くのが好きだが、

他にも、京都市の自転車通勤に関しては造詣が

深い、食器洗いと漂白に関しては自信がある、

海外ドラマなら寝ずに見続けることができる、

誰も行きたがらないような国にも喜んでいける

など自分の中にある自分らしさを世の中に、

世の中というと広いので恩を返したい何人かに

還元する良い機会だと感じている。

 

来期も仕事は続くし家庭も切り盛りする。

しかし、私の人生はその他の分野でも何かを

繰り広げられる余地がある。それを忘れては

つまらない人生感になってしまうだろう。

 

新しい人や物との出会いが恋しくなる

マレーシアの4月がやってくる。桜や新年度の

雰囲気はなくとも、気持ちは新鮮でありたい。