ガツンとゆるい所感

機械工であり、二児の父であり、世界20カ国で遊んだり仕事した旅人がお送りする、仕事や生活での気づきや学び。毎朝7:30に更新していき、1000件を目標に記述を残します。

0252_児童から感じる認知と個性

マレーシアにて家族で住み始めて3ヶ月。

ありがたいことに家族の誰も、一度も

腹を下したりホームシックになることなく

各人が他人に迷惑をかけず暮らしてきた。

腰痛を患っている私が一番足手まといだ。

 

先日、長女が通っている日本人学校の催し物を観覧するため、妻と長男とともに出向いた。

園児たちが歌ったり楽器を演奏する、

生活発表会という企画だ。

 

内容はとくに驚くことなく、一般的なもので、

児童たちの頑張りから先生たち保護者たちの

感動を誘うものであった。私はそれを見ていて

児童たちの注意力に差があるのに気がついた。

 

しかし年小クラスで約半分、年中クラスで

約三割の生徒は先生のことをとくに注視する

こともなく、ただただ演奏なり歌を歌っていた。

 

さすがに年長となると、周りをさりげなく見る

子が増えたり、先生のとこを全く見ないような

子どもはほとんどいなくなった印象を受けた。

 

先生の動きを見ることについて考察したのだ。

 

先生の動きを見て行動する子どもと、

そうでない子どもは、年小・年中とも

配列が大体決まっていた。両学年ともに

両端と、真ん中に位置する子どもは

ずっと先生のことを見ていたのだった。

 

先生にもそれなりの配慮があっての配列だが

もし「うちの子はなぜいつも微妙な位置なのか」

という疑問があるのなら、注意力を周りと

比較するのがいいのかもしれない。

 

先生のことや周りの友達のことにどれだけ

注意力や配慮があるかということは、日頃の

会話の中ではっきりとわかる。

 

今日は先生どんなこと教えてくれた?

何人の友達と今日は遊んだ?など、よくある

質問に対しての解像度は子どもの認知によって

異なる。筋立てて話せることや、時間や数字を

織り交ぜて話せることなど、1歳や2歳では

到底できなかった説明が3歳4歳ではできるように

なる。そこから個性が発揮され、

どんなことに美しさを感じているのか、

どの瞬間に一番笑ったのか。など聞いてあげれば

子どもは嫌でもよく考えながら話すようになる。

 

自分のことをうまく話せる子ほど、

周りのこともよく見える。私はそう感じる。

これは大人でも同じだろう。

 

認知は人の人生を決める。その認知は

家庭環境でまず決まる。暑いとか寒いとか

金がないとか、親がそんなことばかり言っている

家庭環境には子どもの美しい認知は育たない。

 

注意力のない子どもは逆に自分の世界を

早くに見つけるだろうから、一長一短だが

周りを見られるようになっていることは

誰かと成功を収めたい上では必須項目だ。

 

能力はなくても良いから、周りを見れる力や、

この人の言うことが正しいと信じて注視する

集中力を子どもの頃に持ってもらいたい。