ガツンとゆるい所感

機械工であり、二児の父であり、世界20カ国で遊んだり仕事した旅人がお送りする、仕事や生活での気づきや学び。毎朝7:30に更新していき、1000件を目標に記述を残します。

0091_本屋が無くなっては困る

私は読書が好きだ。なぜかというと

人生の限られた時間の中で、深い学びを得る

ために最も効果的な方法は読書であり、

また喜びを得た時はさらなる喜びにつなげ、

困窮に瀕した時は打開策を見出せる、

読書は無限の可能性を自分のものにする活動

だと信じているからである。

 

そして読書好きという名の通り本が好きで、

本屋が好きである。今回は本の買い方について

私が行なっている習慣を簡単に記録したい。

 

まず、読みたい本が複数ある状況について。

あくまで私の私見なのだが、よほど多感な

時期でない限り、大人の感性は変わらない。

 

なんとなく、いいなと思った本選びには

それ相応の背景や理論があり、読みたい。

と思えることは、それこそが宝である。

なので可能な限り読みたい本は全て買う。

周りの意見や所持金や使える時間は関係ない。

 

本には賞味期限も読み始め読み終わりの期限

もなく、いつ読んでも意味があり学びがある。

なので読みたい本がたまっていくことは

自分の学びの貯金であると私は捉えている。

 

これが洋服や食べ物であったりすると私には

散財になってしまうのだが、本の購入は学びと

気づきの貯金だと捉えれば投資に値する。

 

しかし、読みたい本を全て満足に時間をかけて

読み続けられるほど人生そのものは甘くない。

なのでやはり選択するのには自分の夢や

読むことで望みを叶えたい、苦悩を解決に

近づけたいという熱い気持ちが必要だ。

 

暇だからなんとなく面白そうなタイトルを

手に取ってパラパラと最初の数ページを

読んでレジに持っていくのではない。

 

この一冊を読む意義は何か。決めてから買う。

それが溜まることが未来への貯金となる。

 

さて、私が"とりあえずノリで本を買う"人間

ではないという長い前提を述べた上で言える

本の買い方について、記録していこう。

 

私は本屋に足を運ぶのだが、利便性の関係で

京都市に展開される大垣書店への来店が多い。

書店は大きければその分本との出会いの数は

増えることになるが、今自分が読むべき本への

アクセスと自分の集中力を考えると、

中規模の店舗が私は好きである。

 

よく読むビジネス新書の類のコーナーが

あまりに広く取られていると選ぶのにかなり

神経を削がれてしまい、買った日に読む体力や

時間をそこで消耗してしまうのだ。

 

ビジネス新書のコーナーが好きなので、

定期的に(月に一回ほど)訪れることで

ずっと置いてある本や消えていった本など

四季の移ろいのように感じ取ることができる。

 

大型書店になるとこの変化を感じるのに

かなり限定的な見方を必要とするだろう。

小さな店ほど変化を感じやすいのでお勧めだ。

 

私は本を買う前に財布に5000円あるか

(思いつきで5000円使って大丈夫な状況か)

確認してから行くようにしている。

 

どうも一冊だけ購入すると、ほかに気になった

本のことで気が途切れてしまうからである。

どうしても欲しい本が2冊とも2500円だった

ことが過去にあったので、上限は5000円とし

そのかわり出来る限り本屋に足を運んでいる。

もちろん、ざっと見て何も買わない日もある。

 

ちなみに、欲しいなと思った本を買うかどうか

もちろん中身を最重要視するが、著者の来歴や

初版が何年前か、出版社はどこかも留意する。

初版が出てすぐの本ならすぐ買ってすぐ読む。

 

本屋が無くなっては困るというのは、

本屋に心から感謝している気持ちの表れだ。

 

実際、本屋さんが私を救ったのではなくて

本を書いた人の気持ちと教訓から自分自身が

救われた経験が多いのだが、もし本屋が

無くなってしまえば、私の本選びは

型にはまった自分流なものになってしまい、

"思いがけず出会った一冊"を享受できない。

インターネット上での推薦図書情報や

SNSなどでの個人のブックレビューも参考に

なるが、良書を見つけるのに最も制約がない

のは今も昔も本屋での本選びである。

 

人間は脳の全機能の数10%ほどしか使い

こなせていないとはよく言われる話であるが

本屋に並ぶ本の情報からピンとくる一冊の

情報は自分の心の表れであり、意欲の質を

知ることもできる。

 

人は人を救えない。人を救うのは本だけだ。

29歳で夢を叶えて30歳で夢の中で散った私が

その後の職業人生で得た教訓の一つだ。

 

誰かに助けを乞いたい時ほど本屋へ行くのが

良く、調子が良い時もまた本屋は機会をくれる

ものだ。これからも本とともに未来へ進む。

本屋の仕事に携わる方には本当に感謝したい。