ガツンとゆるい所感

機械工であり、二児の父であり、世界20カ国で遊んだり仕事した旅人がお送りする、仕事や生活での気づきや学び。毎朝7:30に更新していき、1000件を目標に記述を残します。

0104_師弟関係を結ぼう

人間誰しも極意を持っているものだ。

 

どうやってモテるか。おしゃれでいられるか。

集客できるか、仕事を時短できるか。

人に優しくなれるか、幸せでいられるか。

 

普段は何の気なくおこなっている通勤や

人との会話の中にも、各人の極意がある。

 

極意というのは、全員が共感できたり

そのまま行動に移せたりしないことも多く、

やたら滅多と人に共有するものではない。

 

しかし、仕事にしても生活にしても、

極意を人から学ぶことに大きな意義がある。

 

気軽に参加できることや無料で体験できること

はとっかかりとしては良いが、次から次に

気軽さや値ごろ感を求めていては根も蓋もない。

憧れる人物像や数値的な目標を持ちながら

長く成長していくには、弟子入りがお勧めだ。

 

師弟関係を結ぼう、が今回のテーマである。

 

落語家や伝統工芸の匠などの弟子になること

だけが師弟関係ではない。私の場合は

子育てをしているので、私が考案した遊びを

娘に教える場合は師弟関係のように、言葉選び

や師匠への所作を心がけてもらえるよう工夫

している。4歳なので、師弟関係の意味を

知ってもらうにはまだ早いが、ドラえもん

アニメ・ドラマの中で使われるような、

敬語をうまく遊びの中に取り入れている。

 

お砂場遊びの中でもこんなやりとりがある。

「このシャベルで砂をたくさん集めて下さい」

「はい!かしこまりました!」などだ。

 

逆に、娘が仕入れてきた歌や遊びを一緒に

やる時は、この場合はどうすればいいでしょう

など、こちらが弟子っぽく立ち振る舞うことで

娘は丁寧に教える技術を身につけていく。

 

子育てに絡めて脱線してしまったが、

要は何でもいいので学びを得る際は、

相手をお師匠様だと思い込む師弟関係ごっこ

やればいいということだ。馬鹿げた考えかも

しれないがこれを徹底的にやると、無能な先輩や

文句ばかり言っている若者からも何かしら

吸収できる技や着想を発見できるのである。

 

相手を、完全に勝つことができない師匠と

見なすことができればかなり幸運だ。なぜなら

その分自分に学びしろがあり、近づいていける

からである。現実的かどうかはさておき、

サッカーを学ぶなら、1年間やってたレベル

の人間よりも、インターハイに出たことがある

レベルの人間を師匠にした方が学びが深い。

 

インターネット上であるオンラインサロンや

ネットで学習ができるアプリケーションなど

さまざまな有用な情報が身近にある現代だ。

 

原則は、弟子につくことで師匠から学ぶ。

細くは書籍やインターネットで同時に行う。

という流れが学びにとって最も効率的だ。

 

だが、師匠探しは簡単ではない。

この人は知ってそうだ、凄そうだ、などと

自分の目利きはどれほど正確かは、関係を

作り自分の学びを掘り下げていく中で分かる。

 

私は何十人もの師匠を過去に勝手に設定して

その師匠に教わることで自分を成長させた。

読書の師匠、ファッションの師匠、グルメの師匠、

電気の師匠、機械の師匠、営業の師匠、

いずれも、センスと情熱でもって自力でやって

いくにはどうも効率が悪いと判断した分類

ばかりだ。自分が好き勝手やりたい

旅行、恋愛、絵を描くなんていうことは

人に相談することや師匠を探す必要がない。

 

自信ないな。と思った時こそ優れた師匠に

入門してみよう。長い時間と地道な努力の末

どうしても師匠が見つけられない分野は

おそらく人生においてその時点で成長しなくて

よいという判断で良いだろう。

 

欲と縁があればいつでもつながっていくものだ。

 

師弟関係を持たせて下さいと明言せずとも

この人は師匠だなとかこいつは無礼だけど

大事な弟子だと思おうとかそんなことで

私のサラリーマン生活や家庭人としての

平穏は保たれているのである。

 

参考になれば幸いである。