ガツンとゆるい所感

機械工であり、二児の父であり、世界20カ国で遊んだり仕事した旅人がお送りする、仕事や生活での気づきや学び。毎朝7:30に更新していき、1000件を目標に記述を残します。

0192_ラストタイム検査と思考停止

前回思考とでもいうのがいいか。

 

製造の仕事で、とりわけ上司と部下の間で

頻繁に見聞きするのが、"前回どうだったの?"

という問答である。これは問題が発生したら

過去にも同じ問題がなかったを参照し、

過去に問題がなければ原則今回も問題なしとし、

過去に問題があれば過去の対処を参照するという

トラブルシューティングの基本中の基本だ。

前回どうだったかを尋ねられたため、

調べた結果の前回についてお伝えする。

ごく当たり前にある会話である。

 

これに経験値が伴えば、過去の経験を

自分や会社のデータベースから引き出して、

素早く正しい対処を取ることができる。

前回、前々回という風に人の行動は

蓄積されていくのは言うまでもない。

 

今回述べたいこととして、前回、という着想が

場合によっては思考停止といえるこだわりになる

という点に私は気がついた。

 

聞かれてもない前回談が多いのは、

着想が過去にのみ向いている証拠である。

 

思考停止という言葉は、どちらかといえば

「私は常にアップデートしています」という

姿勢を持つ側の人間が、そうでない者に対し

半ば揶揄するかたちで口にする言葉である。

 

何か失敗をした本人が「しまった、思考停止

してたから失敗した!」とは原則使わない。

 

周りが見えてない人が外から見られようなもので、

思考停止している当人はそれを理解し得ないのだ。

 

ただし、思考停止とは知らぬうちに陥る症状だが

他動詞的用法として使われる。つまり、

当人が、思考を停止させているということだ。

思考が自力で勝手に停止するのではない。

 

何か意思があっての思考停止だが、その意思とは

怠惰やおそれに近いものがあって、勇敢であれば

思考停止という意思は発揮されない。

つまりは無力でネガティブな容体で使用する。

 

ある人が他人の行動を表現する時に、

とりわけビジネス書など繁栄と革新が課題に

なっている書物では、(光に対しての)闇として

用いるのが見られる。思考停止に陥ることは

革新や繁栄の英気が鈍化する、すなわち悪だ。

 

だが、私の見解では思考停止かどうかは

当人では気づくことがない。私は思考停止

してませんと言い張る人でも、数ヶ月全く

忙しいうちに新しい出会いやまだ叶えていない

夢に億劫になり、それをはたから見て思考停止

だと言ってしまえば、誰もが陥る可能性がある。

 

ここまで述べておいて更に混乱に導くが、

人付き合いや仕事や楽しみを選べるこの時代、

誰もが思考停止なのである。問題はどの要素で

切り取るか、である。経済やIT技術や、

特定分野の学問領域やアートの分野などで

ピンピンに尖った最先端を行く人でも

意外に英会話となると思考停止だったり、

服装やグルメについて思考停止だったりする。

 

英語に関しては社会性が極めて高く、

またグルメやお酒についてもその会話から

社交性を高めることが見込まれるため、

割とすぐに自覚できるところで改善可能だが

流行りの服装に対しての思考停止や、

異性や自分の子どもたちにとって魅力的で

ありたい意欲の欠落は、思考停止状態でも

害がなく、周りが咎めることがない。

 

前置きが長くなったが、それを量るために

前回私は…という切り口で短いスピーチを

テーマ別にしてみるのが良いと私は提唱する。

端的に話すのがいいので、英語を推奨する。

 

仮に、テーマ週末のレジャー!として

Last time I went to zoo with my son..

行ったのがLast monthならにレジャーついては

思考停止ではないだろう。正常にアップデート

されている印象を受ける。

2 years agoなら(私の見立てでは)アウトだ。

 

セーフなら動物園より他の思い出がぱっと

言葉に出るはずだからである。

絞り出しての2年前。これはもはや何もない。

 

年齢にもよるだろう。70歳の方にとって

Last timeの話が20年前でもそこは仕方がない。

先がそう長くないだろうからである。

 

20歳の方が話すLast timeが10歳の頃の話なら

若年性思考停止と呼んでよいだろう。

とにかく、ちょっと前のことを新鮮に記憶して

ずっと前のどうでも良いことは気持ちよく忘れ

新鮮さを保ち夢を持てばいい。それだけだ。

 

かくいう私もありとあらゆる分野で

思考停止気味だろう。仕事と家庭と好きな

読書やアクティビティを通じて常にアップデート

しているが、テレビやニュースを全く見ず、

人を信じず、人に無闇に魅力を感じないのだ。

 

思考停止と言われてもよい分野と、

それだけは自分が許さないという分野を

うまく切り盛りして自分が思う一流を目指して

前進主義でいて情報や交友関係に常に

アップデートの時間を持ち続けたい。

 

ブログのアップデートも、発信することに

思考停止にならない、ボケ防止だと思おう。