DAZAIFICの、ガツンとゆるい所感

機械工であり、二児の父であり、世界20カ国で遊んだり仕事した旅人がお送りする、仕事や生活での気づきや学び。毎朝7:30に更新していき、1000件を目標に記述を残します。

0232_トルクガードの設定方法

機械的な負荷を検知して、機械が壊れるのを

防ぐための部品としてトルクガードがある。

 

コンベアの駆動軸など回転する機構に用いられ

機械の噛み込みや誤動作などの負荷によって、

軸が無理に回ろうとすることでスプロケット

モーターなどが破損してしまう危険があると、

空転する仕組みだ。トルクガードは機械に応じて

どのトルク(回転する力)で飛ぶ(空転させる)のか

機械的に設定しておき保全効果を働かせる。

 

そんなことはブログを書く上でどうでもよいのだが、

この、負荷を検知して機械がぶっ壊れるのを防ぐ

という仕組みは、人間の精神に応用できる

気がしたため、今回ブログの記事にすることにした。

 

もっと身近な部品としては電磁開閉器、

一般的にブレーカーと呼ばれる、回路保護の

ための装置もある。電流位が一定を超えると

サーマルがトリップする、ブレーカーが飛ぶ

などという表現でそれより一次側を守るのだ。

 

私たちの生活は、このような機械とそれらの

保護機能によって守られているといってもよい。

 

では人間が感じる精神的な負荷については

どのように保護機能を設けることができる

だろうか。機械的に人間が持つ精神の負荷を

感知して思考回路を守るような商品はない。

あるかもしれないが、一般的ではない。

 

私たちの仕事上、家庭生活上、それらの組合せ

の中では必ず負荷がある。現代社会では更に

情報との接し方などによっても負荷は生じる。

 

これらの負荷の限度を自分なりに設定してみるのは

どうかというのが私が今回提唱したい考えだ。

 

例えば、残業が週10時間を超えた、子どもの病気が

週に二度あったなどわかりやすい指標を枚挙し、

それらがそもそも精神的な負荷であるということを

再認識する。それらの組み合わせによって

一定数の危険負荷域まで積み重なった場合

仕事を休んで公園に行く、家事代行を頼む

など保護機能となりえる動作を決めておくのだ。

 

そんなことをしたところで、忙しさに

のめり込まれると、簡単には抜け出せない。

それはもう何年も社会人をやっていて骨身に

染みて分かっていることだ。しかし着目したい

のは、マレーシア人は"忙殺"からの逃げ方が

抜群に上手い。彼らは忙しさをため込まない。

 

それが祈りによるのか高みを目指しすぎない

ことなのか原因は特定できないが、ともあれ

私が共に仕事をする30名あまりのマレーシア人には

日本で見かけるような、仕事も家庭も様々な

負荷を溜め込みすぎて視界が狭くなっている

スタッフはいない。それが暇だからではなく、

ものすごく忙しいにも関わらず、だ。

 

日本人から言えば、日本人以外は日本人の

勤勉さを見習うべきといつも感じるのだが。

日本人に感じて欲しいのは、世界の大多数の

人間は負荷を感じると、それを全身で受け止め

ないように周りに助けを求めたり、逃げたりして

とにかく心と体がぶっ壊れないようにしている

という事実、そしてその具体的動作だ。

 

機械でも人間でも。一度ぶっ壊れたら、

それまでいくら安定稼働していたとしても

その後は一度ぶっ壊れたものとして

道を生きることになる。それは幸せではない。

 

気遣いによって周りのために働ける日本人よ、

得てしてその心遣いや志向は負荷にもなる。

 

田舎でゆったり暮らす人間を見て、いかに

都会の生活が、近代的な産業の構造が

負荷を伴うものであるかを俯瞰して考えよう。

 

自分を守る術は、自分しか分からない。