0058_クリスマスの楽しみ方
クリスマスだからといって
高級レストランで会食したり、
トイザらスの列に並んだりしなくても良い。
しかし、イルミネーションを見て
マライアキャリーを聴いてテレビを見て
それだけがクリスマスでは味気ない。
職場であまりにサバサバするあまり
後輩に、クリスマスを家で祝わなさそう
と噂されていたらしい私の、地味だが
気に入っている我が家のクリスマスについての
赤裸々な記録。題して「職場でサバサバしてる
からといってプライベートの時間をおろそかに
するかというとそんなことはない論」。
世帯主(32)専業主婦(32)長女(4)長男(0)、
我が家の楽しみ方は、大きく三つある。
一つ目がシュトーレンである。
後輩にいうと一人だけ「ナルニア国物語」で
見ました。現実にあるやつなんですね、と
知っていた者がいたが、クリスマスのケーキ
に比べると2018年時点ではまだ知名度は低い。
ドイツで一般的にクリスマスシーズンになると
家庭で食べられる菓子パンである。
私は知り合いのパン屋が作るそれを毎年
楽しみにしており、12月上旬の発売と共に
購入し、12月中の妻と気が向いた夜に
紅茶を淹れて少しずつスライスして食べる。
日が経つにつれ洋酒の風味から全体の
味が変わって行くので、どの段階が
一番好きか確かめながら日毎に味わうのは
地味だが奥が深い楽しみ方である。
洋菓子がずっと冷蔵庫にあるという
心の余裕も12月特有のものである。
二つ目はアドベントカレンダーである。
12/1から12/24まで、毎日一個ずつお菓子や
小さなおもちゃの入った小包装を開けて
中身を受け取る子ども向けの行事である。
娘は毎年楽しみにしていて、貰ったお菓子を
3時に食べるのを楽しみに、一日の始まりを
迎えるので、朝とにかく元気に起きる。
4歳だが今日は何日、何曜日という感覚を
主体的に学ぼうとしている様子も微笑ましい。
これは毎年11月末日には用意を済ませる
必要があるので、段取りが全てである。
準備をきちんとすれば楽しみは24日間続く。
三つ目はベタだが、クリスマスプレゼント。
我が家はサンタさんからのプレゼントとして
子どもが欲しがるものを与えるのと、
両親からとして図書カードを贈っている。
元々、長女が12月生まれであり、
クリスマスプレゼントといっても0歳、
1歳0ヶ月、2歳0ヶ月と。両親から贈り物を
しても本人にありがたみが湧かないだろう
と思った私の提案で、いつか自分の関心が
できたら本を自由に買えるよう、図書券に
を貯蓄してあげようと企画したのが始まり。
(サンタを)信じる気持ちを尊重したいのと
未来の向学心に投資したいのと、二つの
目的で二つのプレゼントがある。
以上、シュトーレン、アドベントカレンダー、
クリスマス当日の三本柱は12/25朝を以って
きっぱりと終わる。そして妻は12/26には
子どもたちを連れて帰省し、私は少しの
期間単身生活になる。
一年は早いが、楽しみ方をその時々で
とことんこだわっていき、良かったものを
定番化させていくことで、ちょっとした楽しみ
がものすごいサイクルで巡ってくる。
来年も簡単で楽しめる季節ごとのイベントを
新設したり踏襲したり。更に良い一年に
なるはずだ。クリスマスは妻が張り切って
くれないと私は自分から動かないので、
子どもとイベント好きな妻に感謝したい。