ガツンとゆるい所感

機械工であり、二児の父であり、世界20カ国で遊んだり仕事した旅人がお送りする、仕事や生活での気づきや学び。毎朝7:30に更新していき、1000件を目標に記述を残します。

0127_仕事で涙を流せるか

今の仕事をしていて、感極まって泣けるか。

そんなことをふと考えさせられたことがあった。

 

先日、娘が通っている幼稚園の修了式に出席した。

年小さんクラスで、初めてバスで通った日から

一度も行きたくないと言うことなく、むしろ

風邪で休ませる時に行きたくて泣くような

そんな娘にとって、一年の締めくくりは

晴れがましくも少し寂しいイベントだったよう。

 

到着すると最後のお歌やお遊戯をしており、

ほどなく2人の担任の先生から、園児に向けて

次に保護者たちに向けての連絡があった。

 

一年間使用した靴箱やロッカーなどの

ネームプレート(名札)を外して帰ること、

他の幼稚園に引っ越しするクラスメイトの紹介、

始業式の日程や、クラス替えの案内など

いくつかの事務的な連絡内容と、そのあとは

先生から、一年間ありがとうという言葉。

 

涙を拭いながら、こんな締め括りをされた。

至らぬ点もありましたが皆さんのおかげで

今日の日を迎えることができました。

少し前にあった、来年入学する一つ下の世代の

子どもたちとの交流を見ていると園児たちみんなが

成長して、立派なお兄さん、お姉さんになったのを

先生は嬉しく思っています。みんなは先生の

宝物です。一年間ありがとうございました。と。

 

ほぼ全てのお母さんがたの胸をうつ最高の言葉。

妻と数名のお母さんは先生と同じように

ハンカチで涙を拭っており、なぜか園児の中で

うちの娘だけが涙を手で拭っていた。

後で聞くと、母と先生の涙につられて

勝手に涙が出た、とのことだった。

 

前置きは長くなったが、私はその様子を見て

感じたのだ。仕事で、一年間や四半期などの

一定のサイクルがあり、節目で出会いと別れがあり

その節目に感動して涙を流せる仕事は

この世の中に一体いくつあるだろうか、と。

 

私は工場勤務で、勤め先のメーカーは社員数

200人ほど。春には新入社員が来たり、異動や

組織編成で出会いや別れがあるが、概ね誰も

涙を流すほどではない。それが普通である。

 

学校や幼稚園の先生たちは、本当に無心になって

日夜たくさんの生徒の成長を想って工夫して

園児の失敗や自身の失敗により、日に日にたくましく

またお互いを慈しみ合える関係づくりをする。

 

共に成長を遂げる集団としての終わりが来て

明日には一緒にいられないことは、春から園内で

会えるとしたとしても、とても寂しいのである。

 

私も今の仕事には、「成長」や「感謝」を

ふんだんに散りばめて、発つ時が来たら

その日に大好きなおっさんたちと共に

涙を流そうと心に決めたのだ。それくらい

本気で人や機械に自分の心を開き、関係を作りたい。

 

私も春からは新しい地での仕事が始まる。

しばらく、準備の忙しさでブログが止まっているが

想い出となる前には記録に残したいものだ。