ガツンとゆるい所感

機械工であり、二児の父であり、世界20カ国で遊んだり仕事した旅人がお送りする、仕事や生活での気づきや学び。毎朝7:30に更新していき、1000件を目標に記述を残します。

0311_転職活動の是非

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わらにもすがる気持ち。というと、

逃げ場がなく塞がった気持ちの状態で、

たとえリスクや可能性を度外視してでも

目の前にある何かに自ら望みを託して

勇敢に掴みに行こうとする様だ。

 

おそらくCOVID-19(日本でいうコロナ禍)の

余波から経済的にドタバタと苦境に陥った人は

2020年春の時点で、多く存在するだろう。

 

また、医療サービスや道路・鉄道のサービス、

スーパー、飲食店など、生活の根幹部に

携わっている人間はその辛さは別格だろう。

 

更に家に子どもがいたり、世話を必要とする

家族がいたり、自身の健康状態が万全でなかったり

した場合はもう想像に耐える次元ではない。

 

私は、コロナ禍をテーマに何か話したいとか

頑張っている人に自分のリフティングを

見てもらって勇気を与えたいとか、

観光産業のショックから売れ残った和菓子を

医療従事者に寄付して元気付けたいとか

そんな気の利いたことは何もできない。

 

ただ、遠いマレーシアから傍観するだけだ。

本当に辛い人に何もしてあげられないのだ。

 

だが職業観について悩む人には伝えたい。

転職は最終手段である、ということを。

 

転職にも様々あるので、"華麗なる転職"を

目指せる方は限られているのが現実だ。

 

私は人生で転職は2回しか経験していないし、

転職理由も中学生のような稚拙な理由だったので

深いことを言えるほどの成功体験はないが、

自分がもしこれから転職を考えるなら、

指針ははっきりしているので、記録する。

 

もし転職をするならその組織の(に)…

 

第一に、"経営者を死ぬほど愛せるか"

第二に、"丁稚からでも属したいか"

第三に、"自分が幹部になれるか"、だ。

 

転職自体は2回だけの経験だが、転職活動に

関しては経験がある。貴重な挑戦と失敗の経験だ。

 

今のままではもうダメだ、と悟ったタイミングで

ヘッドハンティングの連絡に応じて面談したり

自分から転職を斡旋する業者に連絡をしたり

 

"わらにもすがる"転職活動を経験し失敗した。

だが、わらにもすがる思いでもがけば分かる。

私が理想とする上記三つの指針とは遠い、と。

 

今の仕事は、丁稚同然の処遇から努力した。

経営者のために会社を良くしたいと行動した。

幹部になれるかどうか、自分の頑張り次第だ。

という前向きな感覚がある。

 

これは感覚だ。数値化できず票には残らない。

 

なので他所の企業の求人票を見ても

ビビビッッとくるものは残念ながら、ない。

 

例え本当に良い条件で、どこかの企業が

貴方様を幹部にしたいといい、魅力的な経営者と

出会い、仲間たちも事業もとても良さそうでも

自分が命がけで続けた技術者としての旅が

まだ中途半端なのである。おそらく、

もう旅はいい。となる時までは(転職は)無理だ。

 

それでもふと間がさすことはある。

 

キャリオクという新しい形を知った時に。

香港にいる人材のプロを紹介しようかと

信頼できる知人から(頼んでもないのに)

連絡を受けた時に。何より感染症と戦う社会に

よって、自社が事業縮小する可能性を考えた

時に。

 

次転職するならスタートアップ企業かな…

なんていう空想に浸ることもある。

 

結論、私から転職はやめとけとも転職してしまえ

とも逃げろとも逃げるなとも死ねも死ぬなもない。

 

ただ、わらにもすがる状態となった時の

そのわらを、自分の中にある"初心"が見た時に

はたして輝いて見えるかどうか。冷静であって欲しい。

 

雇用の流動性が高いアメリカにいつか住みたいと

願っていた私は、感染症拡大による規制の直後、

アメリカで即座に職を失った友人の声を聞いて、

流動性の良さで家族もいい飯が食い続けられる

なんてことは決してない、と知った。

 

自分には飛び抜けた芸も安定した人間性もない。

だがやりたいことはある。奇跡的に、

そんな私を海外に放り出した会社もある。

そこに感謝して属している。給与をかわりなく

受け取りながらニートのような生活をして

働きたいと嘆いている。

 

目も当てられないほど、お粗末な人間だ。

だからわらにもすがる気持ちを持ってしまう

自分の弱い部分が今はよく理解できる。

同士がいたらどうか慎重に、と頼みたい。

 

ただ健康を害していても逃げられないのであれば

それは今すぐに武器を捨てて逃げろと言いたい。

 

みんな戦っているから、社会は良くなるのだ。