0035_改善意識と具体的な行動
勤め先のメーカーでは、改善提案と呼ばれる
業務改善依頼を提案/申請できる仕組みがある。
'乾いた雑巾を絞る'など現状よりもより良く
するための取り組みが多くなされている。
提案は任意で、いつ誰が提出しても良く、
また1つの提案につき200円の報酬が出る。
内容も原則何でも良く、社員食堂の
券売機からテーブルの経路の改善や、
製品の機械設計や業務フローについても
改善の見込みがあるものであれば提出できる。
私はこの改善活動にかなり注力している。
1ヶ月に3件〜5件、年に約50件提出している。
これは勤め先の中でトップで、今年で
年間最多提出のV3を奪取する見込みである。
ではこの改善提案の提出について、
ライフワークにする前と、し始めた後で
行動や考え方にどんな変化が生じたか
振り返って考えてみたいと思う。
まず、自分で改善を心がける前の状態は
他責であったり無関心や諦めであったり
とにかく目の前のことをもっと良くできる
チャンスを掴もうとしなかった。
こんな仕事、無駄だなぁ。とか、なんで
自分がやらないといけないんだろう。と
行動に移ることのないぼやきばかりが
口から出ては、手を動かしてその問題と
向き合う勇気が持てていなかったものである。
過去にそうであった以上、周りを見渡して
まだまだ改善意識が低いな、と感じる人は
少なくない。そして多くの人がぼやきの先に
自分から進んで苦労して、改善しようという
気概を持たずに毎日の仕事に追われている。
私はとにかく仕事が下手で、失敗は多い。
これは性格や経験値など至らない点が多く
また大雑把な考え方をする癖も災いして
精神論で失敗を激減させることは難しい。
では難しいからやらないかといえば違う。
そこで多用しているのが、改善提案であり
失敗しても面倒でも仕事にまじめに向き合える
のが、改善を支えに仕事をするからである。
こんな面倒なこと二度としてやるかよ!
と一旦は激情を心の中で持って、その後
どうやったら自分以外の仲間も含め、
同じ面倒に悩まなくて済むか、じっくり
考える。答えが出なそうな時は周りの
経験値が高い方に相談する。相談しても、
なんとかしたいという名のボールを
持っていかれないようなスタンスで挑む。
そして、改善できるところは改善し、
習熟していくことが重要な要素はとことん
極めるレベルまで習熟する。初めてやった
作業や仕事が不慣れでも、慣れるとなんてこと
ないことも多いからである。しかし、
初心忘るべからずで、最初にやった時の
煩わしさを習熟したレベルで再考する。
改善意識が芽生えると、仕事のみならず
生活のささいな困りごとも対処が早い。
例えば、妻が毎日やってくれている家事。
これは宝の山のように改善の機会がある。
掃除機の置き場、洗濯機から物干しまでの
動線、めったに使わない大きな家電の
収納場所、衣替え、風呂掃除、などなど
宝の山のようだというのは、家事の場合、
熟練する人の人数が多く、現在のネット情報
社会では、家事ですらあらゆるメディアで
コンテンツとして価値提供されている。
いわば、何とかしたい!と思う気持ちさえ
あればいくらでも有用な情報と出会える。
何ともならないよと嘆いた先には何もない。
改善。昨日より良い今日を。今日よりも
豊かで機能的な人生を。私はこれからも
小さな改善を生活と仕事に積み重ねていき
自由で創造的な時間を創っていきたい。