ガツンとゆるい所感

機械工であり、二児の父であり、世界20カ国で遊んだり仕事した旅人がお送りする、仕事や生活での気づきや学び。毎朝7:30に更新していき、1000件を目標に記述を残します。

0194_海外駐在、類は友を呼ぶ①

私は日本の機械メーカーからマレーシアの

現地子会社へ2019年4月に出向した身分だ。

 

マレーシア人社長が率いる約30名のスタッフと

共に仕事をしている。経理・営業・総務・修理

などの専門スタッフが約15名。製造スタッフが

約15名という布陣。

 

日本人スタッフは2名で、1人は部長、

もう1人が私である。ということで、

外国人ばかりの中に1人働く日本人という

ローカル感の高い現場で働いている。

 

今回、海外で働くことで一括りにせずに

処遇や環境や職種などから、ローカル感の強さ

(いかに異国情緒があるか)ということを

エキゾチック指数として分類してみた。

 

ちなみに、エキゾチック指数が低い順から

思いあたる駐在の職業を挙げていくと、

(あくまでこちらで見聞きした上での偏見)

 

エキゾチック指数

Lv1.大使館勤務

        -日本人でなければならない

        -仕事で日本語を使用する

        -日本国に100%守られた処遇

 

Lv2.日本商社勤務、航空業界

       -原則日本人である必要はない

       -仕事に必要な英語は限定的

       -海外異動がまれにある業態

       -国際人が多く異文化を受け入れやすい

 

Lv3.Lv2以外の現地企業勤務(出向)

       -日本人社員の比率が10%未満

       -業務や現場がローカライズされていて

        危険度は日本より高いことが見込まれる

       -お客さんが現地人

        高い専門性と異文化適応力が求められる

 

Lv4.現地にしか業種や拠点がない法人、現採

      -わざわざ日本人でなくても良い

      -日本から守られるすべがない

      -現地採用、現地待遇

 

知る限り感じる限りで分類してみました!

程度の話なのだが、的を得ているはずだ。

 

行政や公の機関が出している情報から

見えるのは、あくまで無機質な統計で

正確な情報として学術的に扱いやすい一方、

ドラマチックに海外事情を知りたい方からすると

甚だ、分かりにくいデータであると私は思う。

 

「海外で活躍する人材」という大分類の中には

そんなもん海外で活躍するうちに入るかよ

というようなほぼ準日本の生活という方から

なんでそんなにまでして海外にこだわるのですか?

といえる日本からかけ離れた方まで、その層は

幾重にも渡っている。仕事の有無、内容もあり

また滞在の目的や期間もさまざまだ。

 

私は先述のLv3に分類されるのだが、

Lv4も2も目指すことはない。今のままがいい。

 

その理由が今回のテーマ、類は友を呼ぶ、だ。

申し訳ないが本心ではLv4の方を気の毒に思う。

Lv1の方は社会的に立派だなと思う反面、

自分なら退屈で憂鬱になるだろうなと感じる。

 

マレーシアへ来て、現地採用の方にお会いした

数はまだ5人ほどだが、駐在で来た方にどこか

嫉妬するような意見を数回見聞きしたのだ。

以降あまり親近感がわかずにいる。

 

具体例は、日本人だけのチームスポーツクラブに

私が見学で参加させてもらった際、プレイ面で

何も隔たりはないのだが、遠征に行った際、

駐在は高級ホテルに泊まり、現地採用は安宿に

泊まるという軋轢があるという話を聞いたのだ。

 

安宿で満足できないなら稼ぎなさいと

言いたかったが、現実は駐在と現地採用

大げさに行って倍以上、給料が違うようだ。

 

日本、マレーシアでは物価が3倍違うと

言われているので納得できる指数である。

大学新卒者の初任給データなどは、私は

ローカルから生の声を聞いて知っているが、

インターネットでも調べられるだろう。

 

現地採用はその待遇のために日本を離れた者、

家族を養って働きたい私からして理解不能だ。

 

理解不能なのはしかし、お互い様なのだろう。

その理由はやはり、類は友を呼ぶ、である。

 

次回に引き続く。