ガツンとゆるい所感

機械工であり、二児の父であり、世界20カ国で遊んだり仕事した旅人がお送りする、仕事や生活での気づきや学び。毎朝7:30に更新していき、1000件を目標に記述を残します。

0094_プロジェクトリーダーとは

成功するプロジェクトは、ピザを分けあえる

ほどの人数でなされることが望ましい。

出所は忘れたが、アメリカの大学かコンサルの

調査結果である。プロジェクトを進める

人数は6〜10人が理想的、という内容だ。

 

アメリカ文化では、リーダーが誰かを明確にし

リーダーを中心に動く構図が成り立ちやすい。

リーダー像といえばテレビドラマなどでも、

"単体で強く、周りを引き連れてなお強い"

という暗黙の理解があるように感じる。

 

日本でのリーダー像はどのようなものだろう。

少なからずリーダーシップについて書かれた

ビジネス書が本屋の棚に多く陳列されている

様子を見たところ、リーダーのあり方について

思考を巡らす現代人は多いのだろう。

 

日頃の行いの中でリーダーは誰かということや

決定権を持つのは誰かということを意識すると

自分から進んで周りを先導できたり、または

自分があまり力を入れなくて良いことなどを

理解でき、余計な衝突や軋轢を生みにくい。

 

リーダーになるのは、バランスが鍵となる。

例えば10歳、15歳、30歳、65歳のチームで

山の水を汲みに行くというプロジェクトが

あったとしよう、四者の誰にも身体的なハンデ

はなかったとしたら、リーダーは30歳になる

ことが一般的だ。子どもも老人も面倒を

見るバランスが良いからだ。

 

これに性格的な要素が加わり、登山経験が

加味されるとバランスは異なる。ただ、

このチームで10歳の子がもっとも社交的で

登山経験も豊富、仕切り屋で体も強いという

リーダーの素質を持っていたとしても、

やはり年齢のバランスは作用し続けるだろう。

 

結局はプロジェクトリーダーとは、

バランスを取ってチーム全体の勢いを加速させ

また失速した時に忍耐強く周りを鼓舞する

キャラクターがあれば理想的だということ。

そしてこれはプロジェクトチームの人の

ばらつきが大きくなればなるほど、

(例えば国籍や実務経験がバラバラなど)

人間として強いかどうかでリーダーは決まる。

 

逆に、自分がやっている活動のリーダーは

誰なんだろう。と考えるようなチームは、

個性や情熱の度合いに差がないメンバーで

構成されている場合や、極端にチームの輪を

乱す存在にメンバー達が気を取られている

ようなチームであったりだ。

 

リーダーになれば勝ち。とか、リーダー以外は

言いなりになる脇役。とかそんなことではなく

誰が指揮を取れば目標に安全にたどり着けるか

という時点でチームの仕事を見るのが良い。

 

おそらく周りを見て自分を知っている人物が

リーダーにも脇役にもなれるが、周りを見れず

自分を客観視できない人物はどんなに優れた

個性を持っていても、リーダーには向かない

だろう。それならそうと活かされ方を体得し

自分の感性や情熱を自分のやりたいことに

集中させてもらえるようなリーダーの元に

進んで行くべきである。

 

どんな小さな活動にも、どんな刹那的な

行動にも、複数人で行う限りリーダーが要る。

 

期限も目標も要ると加えたいが、何より

人は一人で全てを完結し続ける人生を歩めない

ので、リーダーは誰かという着眼点は必要だ。

 

自分はいつもリーダーでいたいと願うなら、

まずはすぐれたリーダーの元で優秀に立ち振る

舞いができる自信をつけるべきである。

 

独りよがりは何より非効率であり、

成果に数的レバレッジをかけられない。

成功したいなら強いチームを作るべきである。