0182_マレーシアで銀行口座開設
マレーシアで働き始めて2ヶ月半。
ようやく銀行口座開設に踏み切った。
銀行口座開設には、就労ビザ取得が優先された
ため、赴任から2ヶ月かかったことになる。
とくに面白いことはなく普通に開設できたが
金利が日本より格段に良いことに驚いた。
日本だと普通預金では、およそ0001%ほど。
私は1986年生まれなのでむしろそれを
憂うことはなかったが、3%と聞くといかに
日本の金利がないに等しかったかに気づく。
海外に出てみて初めて考えさせられる一件。
銀行窓口の美しいスカーフを巻いた女性は、
日本の低金利を聞くと非常に驚く一方で、
笑顔でWelcome to Malaysiaと言って下さった
のがとても印象深かった。私はMay bank
という虎が吠える黄色いロゴの銀行にした。
全くの余談だが大好きなハリウッド映画、
ウルフオブウォール・ストリートに登場する
ストラットンオークモントを彷彿とさせる、
虎がガオーーと吠える動きのある描写から
静止画のロゴになる様子が、ATMを試しに
使ってみた際に現れた時には、自分が海外に
住んでいることを再認識させてくれた。
日本ならパンダがにこっと笑う大企業のロゴは
ありそうだが、虎が吠える大企業のロゴは
何となく物騒な印象を受ける。銀行に関しては
組織を象徴するエンブレムは抽象的で
当たり障りのないものばかりだ。
私は1986年生まれの寅年なので、虎の銀行で
果敢に資産を増やせるなら、本望である。
キャッシュカードはなぜかFCバルセロナの
青、赤、エンブレム入りのもので、
キャンペーンか何かだろうがガッカリした。
バルセロナのサッカークラブはとても好きだが
マレーシアで銀行口座開設した時に出てくるのは
違和感がある。私はあくまでご当地に拘るのだ。
さて、私は会社の総務の方に同行してもらい、
細かい説明や申請の必要書類の準備をして頂き
また口座開設には地方の支店でなく、
シャーラムにあるメインオフィスに行ったので
滞りなく全てスムーズに完了できたが、
一人で訪問して申請するならば、少しコツが
いるだろうと感じた。メモがわりに記録する。
まず、就労ビザ取得にかかる労働契約書
(勤め先が発行するもの)のコピーが必要。
開設申請用紙に月収の記入欄があるので、
その月収を証明できるのは契約書が無難だ。
給与明細でもいいのかもしれないが、
私の場合は明細は日本語で発行されるので
それを持って行っても窓口は困るだろう。
持っていかないといけない書類はそれだけ。
念のためパスポート顔写真頁、ビザ頁の
コピーも持参したが原本があるので不要だった。
申請用紙の記入さえ自分でできれば
会社の人に同行してもらわなくてもできるはず。
総務部か経理部の美しい女性とデート感覚で
行ければさぞかしラッキーだろうが、
私の場合60歳を過ぎた独身のおっちゃん
との3時間の旅だったので、息が詰まった。
一人で行った方が出会いがあるし力もつく。
TOEICでいうと600点台ほどの英語ができれば
A4大1枚の申請用紙(表裏だが裏は記入不要)を
さえあれば分からない言葉は都度翻訳して
理解できるのでやはり海外で力をつけたいならば
何でも自分の力でまずはやってみるべきだ。
最後に、金利の話で驚いたのは、預金について
受け取る側の金利は高く喜ばしいことだが
逆にクレジットカードの支払い遅延については
18%の金利を課せられることもあるようで
ゆるい国ならではの厳しい戒律を垣間見た。
これだけ金や人や物の動きを先読みすることを
苦手とするゆるい人間がたくさんいれば、
金利で銀行はさぞかし儲かるんだろうなと感じた。
日本は受け取れるものは明確に大きくないが
秩序が守られている社会だと再認識した。