0296_娘と全力で遊んで学んだこと①
駐在員としてマレーシアに渡って1年が経った。
順風満帆だったが、コロナウイルス感染拡大の
影響で、残念なことに2年目の初日は
自宅待機というかたちで迎えることになった。
マレーシアの活動制限令(MCO)の発令から
今日で15日目となる、2020年4月1日。
勤め先の工場は未だに制限下にある。
3月18日から発令された制限令は徐々に
規制範囲が広く、また内容や取締りも厳しく
なっていった。例えば、最初の方は子どもを
車に乗せて、ガソリンスタンドへ行くと、
タピオカミルクティのTealiveやスターバックスは
まだ開店しており、ドライブスルーや持ち帰りなら
購入することができたが、現在は子どもは
家にいなければならず、またガソリンスタンドは
給油機能以外(販売店やATMなど)は稼働していない。
人気がやけに少ないスタンドで、自分が
給油した後にスタッフが給油機の取手を
アルコール消毒していたのが印象的だった。
さて、そうなるとどうなるか。
私は勤め先の勤怠管理には、仕事をしている
ことで入力しているが、メール確認など1日に
1時間ほど仕事らしいことをする以外は、
主夫だ。家にいて子育てと家事をする男だ。
今まで忙しく海外を飛び回っていたので、
妻が周囲にも子どもたちにも文句も言わず
この仕事を一人でこなしていたことは、
自分がやっている工場勤務や出張に匹敵する
ほど、大変なことだと日々知ることができる。
家事はまだいい、すべきことをすると片付く。
しかし問題は子どもたちだ。子どもたちは遊ぶ
ことに飽きることを知らない。全く自分が子ども
の頃にこんなに親に遊んでもらっていたかと
思うと、本当に頭が下がる。他方で自分は子ども
がやりたいと言ったことを「できない」とか
「後でね」と基本的に言いたくない性分なので
これは相当に自分の首を絞める重労働だ。
1歳の長男は読んでもわからない絵本を何冊も
持ってきては、読み聞かせると1分で飽きたかと
思うと本をかじり始める。5歳の娘はもっと
体力的に活動範囲の広い遊びを求めたり
絵具や段ボールなどの材料やハサミなどの道具を
用いて何かを生み出したいとしきりに求める。
娘のレゴに付き合っていると息子がレゴを食う。
全く、信じられないほどのマルチタスクだ。
これはやってみないとハードさがわからない。
エラーがあちこちで発生しているシステムを
急いで修理するのは自分の実力と機転で何とか
なるしお客さんも大人だ。騒いだりしない。
しかし子どもの遊びは同時多発的な欲求に応えて
応え続けても反応は時々によって変わるのだ。
実際に遊んだことや工夫したこと、
学んだことを記録しておきたい。
次回に続く。