ガツンとゆるい所感

機械工であり、二児の父であり、世界20カ国で遊んだり仕事した旅人がお送りする、仕事や生活での気づきや学び。毎朝7:30に更新していき、1000件を目標に記述を残します。

0208_マレーシアの賃貸探し①

賃貸探しは、営業マン探しである。

 

これは私が日本で何度も賃貸探しをしてきた

中で掴んだ学び、揺るがない教訓だ。

 

なぜなら、多くの不動産仲介営業マンは、

商談をまとめるのが本当の仕事であり

客のわがままに付き合ってられないからだ。

 

売買ならまだしも、仲介は数こなしてなんぼ

の世界な分、営業マンは日夜忙しい。

 

この営業マンの忍耐力と気遣いは

高いレベルから低いレベルまで多種多様だ。

物件の玄関で自分の靴を揃えられない営業マンから

使い捨てのスリッパを下さる営業マンもいる。

後者に内情を話せるのはいうまでもない。

 

このようにあたりはずれが生じる原因として

不動産仲介営業の仕事は、参入障壁が低く、

必要な経験がないからだ。宅建はあればよし

とされるがあっても、必要な資格ではない。

 

不動産が好きで専門の学問を積んだ者など

皆無に等しいと私は感じている。こと賃貸に

関しては、余計にこの傾向が顕著だ。

 

なぜ私がここまで断言するかと言うと

私は過去に不動産仲介の営業マンを経験した

からである。期間としては2年未満なので

決してプロだったとは言えないが、それでも

法務局に出入りする同業者や家主、管理会社など

リアルな実業界のいろはを見たので、逆に自分が

賃貸を探すとなると、か弱い羊としてではなく

狼のように噛み付ける強い客になるのだ。

 

そんな日本の賃貸のひしめく街、京都から

マレーシアへやってきての、自分の部屋探し。

結果的に見事に良い部屋を見つけた。

 

場所や家賃、業者の情報は言及しないが

マレーシアの部屋探しにおいて注意すべき点を

個人的な(狼の)観点で記録しておく。

 

日本が律儀でサービス精神が豊富なので、

おそらくこの注意力は他の国でも通用するだろう。

 

まず、ネットでの情報収集について。

私は友人の紹介でMUDAHという、

日本でいうメルカリとスーモが一緒になった

ような便利なインターネットのアプリを利用した。

 

エリアや金額の希望を入力(選択)すると

条件にあった物件が順に表示され、また

そこから問い合わせを気軽にできる仕組みだ。

 

話は脱線するが、私は会社からの有難い提案を

やんわりお断りした経緯がある。

 

家探しどうする?出張も残業もあって忙しい

だろうから。会社に出入りすることのある

不動産屋に総務部(マレーシア人)から相談

させて候補をいくつかあげさせておくことが

できるけど。それとも自分でやってみる?

 

この言葉は、私は自分でやりたいんです。

と過去に何度も訴求した経験がある、会社の

偉い方が私を気遣って頂けた有難い内容。

 

自分でやるよね?と言われたら忙しさで

うーんどうしましょうか…と言っただろうし

会社に任せてねと言われたら後で結局は

自分でやるってばとなったのかもしれない。

 

会社が賃料の一部を出してくれるのが駐在としての

最も有難い待遇の一つなので、強い主張は禁物と

私も妻も理解していたが、会社も余計に総務の

労働力を費やさなくて良いというならば

私が自己責任で探すことを尊重しやすいと捉え

 

ひとまず自力でやらせて下さい。困ったり

ここがいいなという物件が見つかれば、

すぐに相談させてもらいます。と回答した。

 

結局二週間ほど余暇の大半(40時間ほど)を

部屋探しに費やしたことで物件の内覧から

家主への交渉、決定前に会社への相談、

会社からの示唆を受けて再度内覧、

娘を通わせる幼稚園や幼稚園バス業者への

細かい確認など自力で行った結果、

ここしかないなという素晴らしい物件に

住むことに日本にいる妻も喜んで合意した。

 

次回はその部屋探しから学んだ具体的なことを

少し尖った目線で切り取って記録していきたい。