0308_人の声は起爆剤になり得る
しんどい時に思い出したい
三つのステップを記録する。
何とかして、やる気を出す方法だ。
1、とにかく眠る
2、外の空気を吸って歩く
3、人の声を聞いて自分に問いかける
1、眠る、よく休む
やる気が出ない時は誰にでもあるし、
私は"やる気が出ない"という業界出身者で
ものすごく頑張って"やる気満々の技術者"を
やっている。絞り出さないとやる気が沸かない
タイプなのだ。技術者として訓練し続けた結果
何とか、やる気を保てる人間に転じた。
やる気が出ない時の最大の打開策は
言うまでもなく、最低限健康的に食べて
五感をよく休めること、つまり寝ることだ。
五年経って"あの時寝たことで人生が狂った"
などということはまずない、寝られないのは
段取りが悪いこと、やるべきでないことに
自分から手を出した可能性が高いと思われる。
目の前に鬱積したことを一旦気持ちよく
忘れて、とにかく寝ることがまず第一だ。
2、外を歩く
そして、体が許すなら、家の外に出て
外の空気と日光を浴びて、疲れを感じるまで
外を歩き続けること。それらは気が滅入る時に
人と会ったり連絡をとったりするのすら
拒絶したくなる時でも自分の力でできる。
この作用を知らないまま「寝られない」と嘆く
人は多く、私も何度もそれを経験してきた。
3、人の声を聞く
1.2の段階はまぁまずできるだろうことで、
ここまででやる気がまた元通りになるのであれば
軽傷か、"やる気がない人間"のもぐりだ。
本当にやる気が出ない時は外の空気に、日差しに
新鮮さもありがたみも感じないだろう。
が付いている全ての機器を破壊して、泣きながら
自分を責めながら寝続けるしかない…冗談だ。
ここまできたら私の想定の範疇を超える。
専門医の世話にならないといけない。
1.2の段階を踏んで、さて、やる気を出すか
となった時に必要なことは私にとっては
人の声を聞くことだ。声の中身は何でもいい。
自分よりどうしようもない仲間を探すのも、
自分とは程遠い、先をいく方の声を聞くのも良い。
とにかく、どうあってもこの人は好きだ
と思える、または思そうな人の話す声を聞く。
できれば空気のような家族の存在よりも、
少し声を聞いていなかった人や、出会ったばかり
の声に耳を傾けることが良い刺激になる。
方法として私はラジオを特にお勧めする。
ラジオなら、聞いているだけでいいし、
声の質がいい人に会う可能性が高い。
人は意外と、人と話すことで頭を使う。
好きな人が目の前にいると自ずと、自分の中に
ある美しい気持ちを体現したくなる。
自分から発した言葉で自分が動けた時に
人は嬉しいと感じる。それは1歳と5歳の子ども
と遊んでいる中で教えてくれたことだ。彼ら
子どもたちは次々要求してくるが、全て否定すると
全く元気がなくなるし嘘をつくようになる。
どんどん要求に応え、鼓舞すると、真っ直ぐ
威勢よく、活気に満ちて、さらには周りが見え
思いやりが持てるようになってくる。
がっかりされがちな大人は、人の声が必要なのに
その受け取り方を忘れたからだと私は考える。
エネルギッシュな子どもと一日中話すのは
疲れるし、街中で子どもを探すのも苦労する。
だから童心を持った情熱的な人を探して、
その声を聴くといい。誰か一人でもいい、
探せばそういう人はきっとどこかにいるのだ。