DAZAIFICの、ガツンとゆるい所感

機械工であり、二児の父であり、世界20カ国で遊んだり仕事した旅人がお送りする、仕事や生活での気づきや学び。毎朝7:30に更新していき、1000件を目標に記述を残します。

0301_旦那が皿洗いをしない理由

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夫婦円満の秘訣と、人間の行動の本質について。

 

私は家事を分担するのが好きな性分だ。

理由はいくつもあるが、あえて言葉にするなら

 

・夫婦の負担を分かち早く終わらせたい。

・工場の製造部勤務で、作業が苦じゃない。

・自分のできることを最大限やりたい。

 

とまぁ、少し美化してこんなところだろう。

私が特に進んで行うのは、皿洗いである。

 

料理は好きだが片付けるのが嫌い、という声は

珍しくも何ともないが、私の妻は特に片付けが

嫌いなわけではない。きちんとしてくれる。

 

でも、私のほうが好きで進んでできるので

食後の片付けは私がやることにしているのだ。

 

これには、単純かつ明確な理由がある。

それは、妻を心から慈しむ想いかも

しれないが、実際はそれだけではない。

 

二つある。

一つは、私は厨房に立つ願望があるが、

料理は全くやる気がない、むしろやらないと

決めている、自分に誓っているということだ。

 

料理を全くやる気がないため、厨房に立つと

なれば料理の補助か、コーヒーを入れるくらいだ。

だが、片付けは、技術者向けだと感じる。

 

食器の並びや水切りカゴの配置、殺菌消毒、

炊飯器の内蓋洗浄、カトラリーの整理など

製造現場で働く身からすれば朝飯前程度の

簡単な作業をするだけで、1日の終わりに

誰かから感謝してもらえる機会なのだ。

 

妻と通った福岡の器屋さんにフランジパニ

という店があった。そこの素敵な店主は

私が皿洗いだけやりますと伝えると、とても

素敵なことを教えてくれた。仏教の世界では

天坐(てんぞ)といって、最高位の人が一日の

終わりに炊事場の掃除をすることを許される、と。

その話を聞いてから私は素直に、自宅の最高位

として天坐を美しくして終わろうと意気込むのだ。

 

二つ目の理由はユニークだ。

私は大学生の4年間勤めた飲食店のアルバイトで

週に3回も4回も皿洗いをしていたからだ。

正確には、バーカウンターでお酒を作る仕事で

グラスやコーヒーカップを洗っていたのだが。

その4年間は私にしかないもので、世の旦那勢が

おそらくは備えていないだろう立派な経験だ。

 

とくにアルバイト時代をふりかえることはないが

私は寒い冬場でも一度もお湯を使うことを

しなかったことや、食洗機を使わずに手で洗って

一つひとつ手で乾拭きしていたプロ意識が

いまだに体のどこかに残っているのだと思う。

 

現在。水垢がたまったステンレスのシンクを

パイプユニッシュを使ってピカピカにした時は

仕事で得られる充実感とまた違って、童心に

戻るように妻に喜んでもらおうと見せに行く。

 

バカのようだが、経験と意識があるから

皿洗いはもはや歯磨きよりも当たり前にやれるのだ。

よほど疲れていない限り面倒とは思わない。

むしろ皿洗いを妻に頼むのが疲れの兆しだ。

 

コーヒーや茶渋の残ったカップはオレンジの

皮と塩で綺麗にし、子供服はウエスとして

小さく刻んで使い捨ての台拭きにする。

 

水切りカゴに水勾配を持たせて撥水効果を

上げる、S字フックを用いオタマやトングは

お湯をかけ吊るして乾燥させてから収納する。

ティファールや電子レンジの配線をまとめ

濡れないよう見栄え良く束線する。など。

 

そんな細かな工夫を積み重ね続けることで

次は何を改善しようか、空想できるのだ。

全ては妻のためといえば綺麗事だが、

実際、私の皿洗いには大きな価値がある。

私が楽しむことこそが家族にとっての価値だ。

 

世の旦那が皿洗いをしない理由は、私のような

皿を洗い続けた経験が不足することが最大の

理由だろう。しかし、仕事でその考えは

通用しない。経験がないからやらせてもらえない

としたらやらせてもらえるよう努力するのだ。

 

実際、会議後に議事録を作ったり、飲み会の

会費を集めて回ったり、誰かがすべき仕事を

とっていける人ならば、まず皿洗いなど

序の口すぎてやらずにはいられない作業だ。

 

誰もが宴会部長や議事録係ではないにしても

その役割を担うかどうかは本人のやる気次第。

 

逆に皿洗いすら満足にできない管理者の指示で

私は仕事をするつもりはない、とも思う。

私の勤め先の屈強な男たちは、家のとこも

子育てのことも手を抜かず参加する者たちだ。

そんな組織にいるから私は劣らずにいられる。