ガツンとゆるい所感

機械工であり、二児の父であり、世界20カ国で遊んだり仕事した旅人がお送りする、仕事や生活での気づきや学び。毎朝7:30に更新していき、1000件を目標に記述を残します。

0174_新世界に帰国し極楽へ①

マレーシア駐在機械エンジニアの
一時帰国の往路での小さなトラブルの記録。


休日返上で修理や納品など長期出張が重なり

また、マレーシアでは6月初旬が断食明けの

ハリラヤという休暇にあたるため、代休を

連休に重ねることで10連休を取得した。


念のため断っておくと、(休みすぎる言い訳)

私はすきあらば遊びたい性分ではあるが、

休みますという意思表示は堅牢なものではなく、

今回も上司に代休を取るように言われたので

お言葉に甘えて10連休を頂くという状況だ。


代休を取らずに全部休日出勤にすれば

その分私は大儲けできるのだが、やはり

会社としても経費は抑えたいのだろう。


マレーシアでは5.6月に仕事を詰めずに

できる限り時短かつ忙しすぎずという文化が

あるので、そのしわ寄せはハリラヤ明けに来る。

10連休の後はしばらくまたハードだろう。


帰国はいつも通りマイカーという白タクを

利用して空港まで。64リンギット

言われたが70渡して釣りは取ってください

というと、キャリーケースを空港入口まで

わざわざ運んで頂けた。帰りのタクシー代の

キャッシュがないかもしれないという

ことに気がつく。帰りは帰りに考えよう。


ようやく乗れたエアアジアは、いつも通り

窓際席で、今回幸運にも隣2席が空席だった。

日本人乗務員さんも2名おり、少し安心。


何が安心かというと、サービスの質だ。

KLIA2では搭乗直前にペットボトルの水を

売っておらず、カップで買うのは不便なので

いつも飛行機に乗ってから買うのだが

大体のアジア系スタッフは仕事が忙しいのか

水を下さいというタイミングをこちらが

かなり見極めていかないと「後でね」

と言われてそのまま到着まで時が過ぎる

ことが過去に2度あった。日本人なら

後でと言われても覚えていてくれるだろう

という安心があるのだ。無論水一本買えなかった

ことに対して不満に思うことはない。

忘れやすい種族の方なんだな、と知るだけだ。


それはよいとして、

今回は1ヶ月ぶりの帰国で、家族にまともな

土産を用意していないと気がついたので

親愛なるエアアジアのグッズでも買って

家族に喜んでもらおうと、飛行機の形をした

赤い傘と、機長服のようなロンパースと、

キーホルダーとを購入した。計2500円ほど。


ここ数日釣り旅行のホテルや日用品買い物

など細かい支払いがカードに頼りすぎていて

ちょっと悪い癖が出ていると感じていたので

カードを使わずに現金での支払いを希望した。


日本円札で支払えるが、釣りはリンギット

しかお渡しできないんです、と少し困った

ような顔をその時日本人乗務員の方がされた。

「あぁ、旅行から帰るのにリンギット

  で釣りをもらっても困るだろう」という

日本人的な美しい先読みをして下さったのか

と瞬時に気がついたので、

「住所マレーシアなのでリンギット有難いです」

と伝えると安心した表情を浮かべられた。


このような配慮と感謝の気持ちの機微は、

日本人同士なら日頃入出力を繰り返して

いるのだろうが、マレーシアで屈強な男たちと

ものづくりをしているとやや忘れてしまう。

ありがたき日本人、という所感。


さて、帰りのタクシー代の現金も持てて

あとは着いたら家族の元に帰るだけだ。

というところでトラブル発生。


航空便の元の予定は21:45に大阪着で

やや遅れるも22:00には第1ターミナルへ

無事に到達していたが、航空機は停止。

詳しくは分からないが混んでいたようで

しばらく待ちますといって20分ほど停止。


それが原因で、関空から南海電車

乗れた時はすでに22:48。自宅のある京都まで

日中でも1時間半はかかるので、まずい。

どこかで終電がなくなってしまう。


とりあえず1ヶ月ぶりに見るたくさんの

日本人を見ながら人間観察を楽しみ、

天下茶屋でのんきに大阪王将を食べるか

行けるところまで行こうかと考えを巡らす。


こんなトラブルは旅のつきもの。

私はこんな時こそ楽しめる性分なのだ。


次につづく。