0245_夢と逆境について
仕事一徹で出張したり腰を痛めて
病院行きになったり、家では疲れ果てた
妻とお互い苦労が多いことを嘆いたりして
"海外でバリバリ働く"という夢を叶え
忙しさに感謝しつつも、実際は疲労が
体から抜けていく暇がなさ過ぎて辛い日々だ。
経済はギャップが富を生む。
これは私の信条となっている。
人が満たしてほしい要求と、
満たせる能力を持つ人物に限りがあるから
完全にマッチングした人物は富を得る。
私は金額的には大した富ではないが、
海外でエンジニアとして活躍する人材が要る
という会社の欲求と、私の能力がマッチして
家族同伴での海外駐在という夢を叶えた。
ところが夢は叶えたらそこからが本当の戦いだ。
叶えた喜びを失速させないよう更に研鑽し続け
また時間や体力などで投入する値も増える。
そこで嘆くのは自由だが、負けてはいけない。
自分で課したテーマの中で戦っているのだ。
マラソンをやると決めて練習をして選手として
登録して、大会に出るために選出されて
大会の途中で"この勾配は辛すぎる"とか
"想定していたよりも風が強い"とか
嘆いたところでゴールは近づいてこない。
それよりも、"この勾配をどう乗り越えれば
体力消耗せずに済むか。風が強い場合を想定して
普段の練習に取り入れられるメニューは何か"
など、予想外や逆境に応じた準備を
していくことが「夢を叶え続ける努力」となる。
しかし本当に、逆境や想定外は多くある。
それは夢を叶えたとか叶えてないとか関係ない。
逆境も想定外もない世界に住んでいるとしたら
それはおそらく人との関わりや社会・経済との
関わりが持てていない状態と言っていい。
「何らかの、今できていないことだが
将来はそれができていて、それが自分や周りを
豊かにできることで自分がやりたいことだ」
というのが夢の性質だと私は考える。
なので、叶えたい夢を見た時点でそれは
"現在出来ていない"という逆境なのだ。
誰も、"明日も昨日と全く同じ通勤や仕事を
繰り返したい"と夢見ることはないだろう。
未来はそもそもが、読めないものである。
逆境を楽しむには、逆境の場数を踏むのが
最も有効な手立てだと思う。したがって、
小さく簡単な夢でも良いから、それを叶えたい
という願望を持ち、行動し、逆境を感じ、
そして叶えるという循環を多く持つべきだ。
誰もが逆境は好まない。
しかし誰もが夢を叶えたい。
どちらをどう捉えて行動できるかで
自分のマラソンとの向き合い方は決まる。