0242_息抜きとして働くには
11日間のタイ出張が終わり、仕事は
大きな仕事の谷間、少し平和な時期が
流れている。この2週間で与えられた仕事は、
もう熟練している仕事だ。なので気が楽だ。
私は慣れた仕事はすぐに退屈に感じ
新しく難しい仕事をやりたくなるタイプだ。
マレーシアへ赴任後は、全てに挑戦のある環境で
挑戦するだけでなく責任の範囲も大きい。
それが何ヶ月も続いてきたので、その重圧と
孤独感などで少し気が病んでいたことに気づく。
とはいっても仲間も会社もかなり後方支援を
してくれるため、いつも放ったらかしではない。
今回息抜きとして働くというタイトルにした。
この2週間の仕事は息抜き程度の難易度で
悩む必要がない。それは本当に気が楽である。
これなら息抜きのように出社して、
出来ることをして、評価もされる。
本当に誰でも簡単に出来る仕事ではなく、
自分なら熟練しているから悩まないという仕事だ。
この熟練領域を増やしていくことで、
やがては仕事そのものに悩むことも焦ることも
ストレスや孤独感に苛まれることもなく
息抜きのように仕事ができるだろう。
今はマレーシア工場勤務のエンジニアとして
8:00から20:00まで拘束されることが通例だ。
これがいつかは時間的な拘束時間が減り、
自分が苦心して体得してきた経験を共有し、
工場全体の生産性向上に寄与していきたい。
与えられたからやるというだけのスタンスでは
遠く美しい未来の世界は見えてこない。
今やっていることの熟練が見込めた先には
更に種類の違う難しい仕事へ臆せず挑戦し、
それが慣れてくる頃を見越して更に先の目標を
設定する。ものづくりを担うエンジニアとしての
私のキャリアにはこれからもこの循環が続く。
本当に苦しく悩ましい時には、
それと向かい合って逃げないことだ。
苦しいからといって息抜きに逃げてしまったら
その種の人間としか仕事の同期が合わず
結局非効率で甘えた仕事を持つことになるだろう。
甘えを経って、自分を律するのだ。
今日何分間の仕事の無駄があったかを
振り返るだけでもかなりの成長は見込める。