0238_ 疲れたあなたへ散歩の勧め①
疲れた時の対処法をインターネットに
求めたりしていないだろうか。それは
実はギャンブルに近い対処法だと思う。
疲れたら、外で散歩をするのがよい。
体力的に散歩ができないほどならば、
いうまでもないが直ちに電気を消して
寝るべきだ。子どもには分かっても大人なら
分かっていてもできていないかもしれない。
散歩の勧めを私が今回提唱したい理由は、
私が実際に出張先で行き詰まった時に一つの
散歩から道が開けた経験をしたからだ。
マレーシアでものづくりの仕事をしていて
時には作った機械を納品しに出張に出る。
近年機械化の促進が活況なタイへの出張は多い。
そのタイ出張は、マレーシア国内と違って
航空便と長い車道移動で客先へ行くことから
組まれたスケジュール内で完璧な仕事を
しなければ、簡単に出直しができないのだ。
今回うまくいきませんでしたのでまた来ます。
という言い訳は無論、重要な部品が壊れた、
忘れられていたなど外部要因で仕事が止まる
ことすら許されない。プレッシャーは大きい。
私はマレーシア着任当初から前任でベテランの
先輩を引き継ぎ、あらゆる難題の責任を取る
役割を担わせてもらっている。個人的には
経験が少ないことが理由となる悩みが大半だが
慣れたところで外部要因による不確実性は
消えることはない。今後も心配し続けるのだ。
そうなると、つい仕事が終わってから、または
仕事が始まる前に仕事の仕舞いや準備をし
"心安らぐひととき"を注視しなくなる。
その努力だけで全てうまくいけばよいが
全身全霊をかけて準備をしたことが
一瞬で覆るなどすれば心理的な負担は増え
蟻地獄のように仕事の渦に飲まれてしまう。
なので、忙しくても時間を決めて
息抜きをするのだ。時間を決めることがミソだ。
キリがついたら休むという考えでは
なかなか抜群によいキリが来ないこともある。
またお客さんや同僚など数名でタフな仕事を
しているとどうしても怠けがちな人が出たり
各作業ごとの進捗把握が遅れたりする。
ともあれ、個人としても集団としても
忙しい時ほど息抜きの時間を設定して
それまでここまで進めよう、とするのがよい。
個人で経験した、散歩が導いちくれた幸運は
次回に引き続き記録する。
とにかく、散歩ならスキルは要らないし
雨でもできる。迷った、悩んだ、疲れた時ほど
無闇にネットサーフィンするのは控えて、
五体満足に外の空気を吸おう。それだけだ。