0025_来客は幸福を運んでくれる
「来客は幸福を運んでくれる」
留学生のホストファミリーを経験した際、
フェアウェルパーティーにて挨拶された
先輩ホストファザーがおっしゃっていた。
来客は遠ければ遠いほど大きな幸せを
運んでくれる。喜んで受け入れたい、と。
私が初めてアメリカでホームステイを
経験したのは2007年、その際、仲良くなった
ホストファミリーとは家族ぐるみでの付き合い
が10年以上今も続いている。私はその2007年の
渡米(1週間程度の交流事業)を機に、
自分もいつか所帯を持って家族で
アメリカ人留学生を自分の家に迎えたい。
そう決めた。10年かかったが、2017年に
その夢は叶えることができた。
との3ヶ月の生活は本当に楽しく、当時2歳で
言葉を覚えつつあった娘は世界の広がりを
さぞかし楽しんだことだろうと思う。
以来我が家では積極的に人を招いている。
来客が、幸福を運んできてくれるからである。
アメリカ人留学生との交友は、別れの際に
今後毎月5日にビデオ通話をしようと約束し
それ以来、毎月一度顔を合わせて話している。
※彼女の日本語能力は日本人顔負けである。
本日は5日で、サンフランシスコの日曜夕方、
日本の月曜朝、というタイミングで約束。
7:30にしよう、と決めていた。
しかし、娘がおねしょ…というのか、
朝起きてソファでのんびりして、
いきなりトイレに走り出したが間に合わず
廊下でもらす。という事態が発生した。
その時7:30を回っていたが、気がつかず。
昨日の朝も全く同じことが起こり、
かなりこっ酷く叱った翌日のことだったので
妻も私も(0歳の長男は熟睡しており)
なぜそんなことになるのか?と呆れた状態。
手分けして床を拭いて着替えさせて、と
娘も相当落ち込んだ様子だったところに
彼女(留学生)からの着信が。慌てて取る私。
やや重い空気のまま通話を始めたが、
最近の出来事やお互いの旅行の計画など
楽しく話す中で少しずつ解きほぐれる空気。
娘の話の中で実はついさっきおねしょをして
娘を叱っていたところなんよ、と伝えたところ
「大丈夫大丈夫。私も6歳までやってたよ笑」
と娘を妹のように可愛がってくれている、
彼女らしい明るい励ましの言葉に、少しずつ
笑顔がにじみ出て、最後にはおどけて
幼稚園のお遊戯を見せるほど、元気に。
お調子者だな。と笑うしかない夫婦だったが
娘を元気にさせるのに、救われたなと感じた。
近頃、共生や住まいの多様性など、
さまざまな形の家族構成があると聞く。
私はこれからも妻と二人の子どもを
養って生活を少しずつ豊かにしていきたいと
心から願っているが、家族の枠にとらわれず
来客を大切にして人の繋がりを広く、濃く
していくことを、これからも続けたい。
また、私も可能な限り、世界中にある
たくさんの家に、来客として幸福を運び、
学びを日本に持ち帰る人生にしていきたい。