0097_ヘイター達へ告ぐ
私は一歩間違えれば孤独な狂人か変人だ。
一人を好み、人と違うことを望んでいる。
ただ、その一歩を間違わず常識人でいられる
一つの理由は、ヘイターではない点だ。
ヘイター(Hater)とは、ヘイトする人のこと。
※この記事の中でいうヘイト(hate)の日本語訳
は"嫌う"で、likeやloveの対義語だ。
憎悪主義者といったりもする。ようするに、
口から嫌なことをどんどん言っちゃう奴らだ。
私は自制心や向学心などが作用するので、
憎悪主義的な言い回しは極力用いずにいる。
加えて京都人気質なのか、よほど目に余る
稚拙な、愚昧な様子を表現するときは逆の言葉
をあえて用いることで汚れた言葉を使わない。
めちゃくちゃに汚されたことに驚いてふと
「まぁようこんなに綺麗にできたもんやわ」
と言うようなことである。それはよいとして
日本の社会でもヘイターはたまにいる。
もちろん身の回りのこと全てに対してヘイト
できる凄腕のヘイターもいるが、ほとんどは
自分が忌み嫌う分野や特定の人種に対して
憎悪が内から滲み出て言葉に出てしまうのだ。
今回はヘイターの見分け方と、ヘイターへの
正しい対処法について私が実践していることを
記録するので参考にして頂きたい。
まず、ヘイターの見分け方について。
私は、こいつは怪しいぞ?と思った場合、
二つの質問をしてみて回答によって判断する。
何でもいいが、簡単なのは冬の寒さや夏の暑さ
など心地よくない環境について話しかける。
暑いですね、とか寒いですね。といった言葉を
投げてみる。すると、"嫌になるね"とか
"帰りたいね"という回答が出ることがある。
残念ながらこれでヘイターに一歩近づいた。
ヘイターでなければ"うん、寒いね"だけだ。
肝心なのは次である。嫌だねという気持ちを
受けた後、私が試しに投げかける言葉は、
"本当ですね。いっそ帰りましょうか。"とか、
"早く涼しく(暖かく)なるといいですね"など
相手に同意したり建設的な返事をするのだ。
ヘイターでない人はこの当たり障りのない
意見に、"そうだね"や"その通り"など、
一度簡単な肯定の言葉を出すことができる。
ロジックでいうと当たり前のことである。
相手が寒いというから暖かくなればいいね
と言っただけだからである。論理的にこれを
否定しようとするのはどうかしているのだ。
しかしヘイターは言う。寒くて嫌で帰りたいね
と言っておきながら、こちらが同調すると
なぜか"でも"とか"けど"という逆説を意味する
言葉が自然に出てしまうのである。
これは非常に残念なことの表れであるが、
本人にはその残念さの自覚はないのだろう。
海に行きたいね!と自分で言っておきながら
海に行こうと相手が同調すると"でも泳げない"
と来るのがヘイター達の複雑な心理状態だ。
次に、ヘイターへの対処について。
とにかく、発見したらそばにいないこと。
近寄ってきても一定の距離を保つこと。
ヘイターたちはまるでゾンビのように
近づくと残念ながら感染することがある。
ヘイターと言っても優しかったり容姿端麗
だったりして見た目がゾンビのようではない
ため、一緒にいて不快という訳ではないのだ。
つい気を許して一緒になって世の中のことや
勤め先のことなどヘイトしているうちに
気がつけば自分の肌の色が緑に変わるように
口から出る言葉はヘイターに近づいていく。
ゾンビと言って極端に表現したが、
あ、これは良くないなと思ったらその時点で
距離を置いたり、自分を正せばヘイターでは
なくなるのでゾンビ映画の世界観とは違う。
ただし、自らがヘイターであることに誇りすら
持っているような、批判中心の人生を送る人も
存在しうるのがこの豊かな社会の一面だ。
どうか、清く正しく生きたい人間同士
切磋琢磨しあって、利他の心をうずのように
巡らせ合って、ヘイターの蔓延と対峙し、
批判や中傷に負けず愚直に夢を叶えることを
自分たちの使命として発信していきたい。
ネット社会で石を投げればヘイターに当たる。
ヘイター達に疲れたら、ネット社会を抜けて
自然と人間が暮らす現実社会に来て欲しい。
ちなみにヘイターという言葉は私が勝手に
使っている言葉で、(英語圏では通じるが)
日本人の間で理解しうる言葉ではない。
加えて、辞書を引くとHayterという綴りで
ヘイターという名前があるらしいので、
ホテルや空港でヘイターという人物を見ても
私の述べたヘイター論は忘れて接して欲しい。