ガツンとゆるい所感

機械工であり、二児の父であり、世界20カ国で遊んだり仕事した旅人がお送りする、仕事や生活での気づきや学び。毎朝7:30に更新していき、1000件を目標に記述を残します。

0045_師走の雰囲気に飲まれるな

12月に入ると日頃なかなかないような

お酒の席や新年の準備で慌ただしくなる。

 

私は仕事柄、酒の席こそ増えるものの

やっていることはいつもと同じ、ものづくり

なので、とくに師走の慌ただしさに煩わされる

ようなことはない。しかし、周りを見ると

師走の雰囲気に飲まれている人がいる。

 

もちろん、家柄が良く年末に行事があったり

社内行事に加担していたりということはあるが

耳にするのは「年末で仕入先もバタバタして

いて対応が遅れている」や「年末年始をまたぐ

作業になるから年始に本格的に動こう」など、

今きちんと対処すべき事柄を後回しにしよう

とする傾向である。これは、良くない。

 

後回しにして慌ただしさから解放されて

のんびりとした師走をエンジョイするなら

まだしも。仕事の先送り、後回しの理由を

周りに当て込んで行く作業に忙しいなど、

言語道断である。そんな人は少ないが。

 

どちらにせよ、年末は秒単位でやってくるし

1月が始まった時点で12月が来るのは

大人なら分かることである。言い方は冷たいが

今師走の慌ただしい雰囲気に飲まれている人は

残念ながら自分自身でルールづくりや

環境整備をする力が乏しいのだろう。

 

やならくてはいけないことに対して

すべきことは先手をうつことであり

先手をうつことを放棄した人間にやってくる

のが、あるべき姿から変形、増大した

後始末という厄介な行事である。

 

やらなくてはいけないことの先手というと

そんなもん分かるならやっとるわい!と

反感を買うかもしれないが、先読みが難しい

ことばかりではない。それを言いたい。

 

例えば、髪の毛を自分で切ってくださいと

言う指示を受けたとして、先手を打てる人は

余計すぎるほど、自分の足元に新聞紙や

シートを準備して、風を遮断してから始める。

風呂場でやると言う人もいるだろう。

 

しかし、後始末の悪循環に陥る人は違う。

新聞紙を探したり窓が開いてないか確認したり

ちょっとした配慮なしに、指示通りに

いきなり髪を切る。幸運にも髪の毛は

全てゴミ箱に落ちて、床は汚れずに済む

なんてことは起こらない。予見なしに

言われた通り実直にやってしまうのである。

 

世の中で見聞きする情報はこれに似ている。

あれを買えこれを買えという広告を見ては、

とくに目的が果たせることでもないのに

欲しくなって衝動的に購入したりする。

 

その広告の裏にある市場の動きや、

本当に有用な物の広告なのか、判断は

あくまで情報を受け取る人間がするべきだ。

 

後始末が嫌なら、むやみに行動せずに

一つの判断や言動を、のちにどう展開するか

しっかり責任をもって行い、そして

責任を持って下した決断や行動には

あとから必ず好転させてみせると

意気込んでどっしり構えていれば良い。

 

12月の残りは今のところまだ3週間ある。

本当にすべきことはできれば今週中に。

来年の足がかりにしたいことを、さ来週に。

最終週には、やり切った感慨にふけりながら

もっと先のことや自由な時間を使っての

知的創造につなげたいものである。

 

師走の雰囲気に飲まれるな。

知らないところで大勢の勇敢な知識層は、

今年のすべきことを終える段階に入り

来年の良いスタートの準備段階であろう。

 

本当に必要かどうかわからないことで、

やろうか悩んでいることがあればこの際、

絶対にやらないと決意し、2018年に

残して未来へ進んでいくのがよいはずだ。

 

大掃除も年賀状も忘年会参加も、自分が

期待する未来を得るための大事な活動では

ないと深く理解することができるだろう。