ガツンとゆるい所感

機械工であり、二児の父であり、世界20カ国で遊んだり仕事した旅人がお送りする、仕事や生活での気づきや学び。毎朝7:30に更新していき、1000件を目標に記述を残します。

0119_有言実行を身につけるには

私は有言実行タイプだと思う。

その方がカッコいいと信じているからだ。

 

しかし、有言実行を簡単に貫けない。

前に有言してたけど実行は?と笑われるほど

とにかく、有言と実行の間に長い長い時間を

要するタイプの性分なのである。

 

これは何を示すかというと、目標設定を

遠い未来に置いてしまうことが多いのだ。

 

よく考えればこのブログも何を発信するのか

決めないままに1000件書こうと決断しことで

記事が1000件に到達すれば有言実行となるが

500件続けられたとしても、有言実行ではない。

 

私は過去に何度も無理難題な目標を決めて

それを有言実行してきた。その例を挙げる。

 

先に断っておきたいのは、なりたい姿であって

売上いくらとか42km走るとかではなく

 

・妻と娘、美人に囲まれた生活を送る

無人島で結婚式をやる

・タイにいる友達に仕事で会いに行く

・留学10周年で自分が留学生を受け入れる

 

など、自分の経験やステータスを表す目標だ。

先に述べた4つは幸運にも達成できた。

これらは全て有言実行の経験となった。

 

例の"無人島で結婚式を挙げる"というのは

掻い摘んで要約すると、教会のある無人島で

結婚式をやりたいとSNS含め多方面で唱え続けていると

南の島にいた知人が無人島に教会を見つけて下さり

縁あってそこへ新婚旅行へ行き結婚式を挙げた

という、美しい旅の経験だ。

 

タイの友人に仕事で会いに行くというのもまた

奇跡が奇跡を生み実現したエピソードだ。

 

以下、タイの話

 

バンコクで友達に会えた瞬間は忘れない。

お前本当に来るとは思わなかったよ、と。

約束した通りの地下鉄の駅での会話だった。

本当に来れた自分もお互い感動した思い出だ。

 

では、それらの有言実行をいかにして生み出したか

実践記録として記録していきたい。

まず、私の職業である機械エンジニアは、

海外出張というチャンスが70人の部員のうち、

年に1人か2人、あるかないかという状態だ。

 

しかし私にはかなり熱い海外志向があり

若い頃から海外に旅行やボランティアで

渡航するのが本当に好きだったこと、

語学力を生かして海外で活躍できることを

入社前の面接から今までかなり猛アピールしてきた。

 

しかし職種柄、年に一度も機会がないこともあり

あっても先輩や上司など実力者の寡占状態の

いわば作業者達の憧れの海外出張だったため

諦めて旅行でタイへ行く方が現実的だった。

 

それでも諦めずに行きたいと言い続け、

更には行ったら何ができるというプレゼンが

いつ振られても出来るよう自分のコンディションを

整え機会を虎視眈眈と狙い続けたのである。

 

結果、かなりの時間(7年)はかかったが、

日本人技術者がマレーシア工場で技術指導を

する機会が訪れ、もれなくその技術指導の立場

として私は満場一致で選ばれたのである。

 

これはプレゼンやゴマすりが功を奏したのでなく

完全に需要と供給を一致させる自分の能力の

研鑽と、それに比例した図々しさがもたらしたものだ。

 

タイへ行けるかはその時点では不明だったが、

日本からマレーシアへ近づくとほぼタイは

見えた気がした。ところが2ヶ月滞在しても

マレーシアからタイへ出張する機会はなかった。

そのまま、タイの友人にすまんと言い帰国した。

 

ここから再度頑張るのは苦労を伴わなかった。

また来るからと自分の出回り工具や生活雑貨を

あえてマレーシアへ置いて帰国したのである。

マレーシアのメンバーは笑って了承してくれた。

 

退路を断つというより、侵入回路を作って

一旦日本へ帰ったつもりだった。帰国後半年間は

とくにチャンスがなかったが、技術指導の

成果が現れ、また前回訪問より更にタフな仕事を

する機会があり、マレーシアへ再度派遣される

ことになったのだ。そうなるとタイは見えた。

 

二度目のマレーシア出張中は自分のプレゼンスを

より高め、タイで発生したトラブル対応者に抜擢

されるとそれから3回タイへ行けたのである。

トラブル対応は死ぬほどハードだったが、

3度目のタイ出張では仕事を円満に終えた

帰国日のフライト前時間を、気合いと根性で

早朝から朝までに帰国後すべき出張報告や

費用精算などの事務処理全般を終えれたので

万を辞して自由な立場で友人に会えたのである。

 

自分の中では走れメロスのようだったが、

会って気楽に買い物をしてビールを飲むと、

地元で仲が良かった当時のままだった。

 

友人からは有言実行力を称えられたが

私にとってもその誉は自信に繋がった。

 

以上

 

脈略なくエピソードが長くなったが

ここからが今回の本題。私の熱い思いだ。

有言実行を私なりに時系で表現すると

 

有言有言有言有言有言有言有言有言有言有言

有言有言有言有言有言有言有言有言有言

有言有言…諦めかける…有言有言有言

有言有言有言有言有有言(略)…実行。だ。

 

ちょっとコンビニ行ってくるわと言い無事に

行って帰宅しても有言実行体験にはならない。

 

何でも良いので到底今じゃできない自分像を

一旦大きな夢だと勇気を待って掲げて、

さらに何度もアウトプットをし続けると、

本当に実行できるのか?とか実行したら

どんなに幸せだろうとか、実行の道中や

実行の先の展望が具体的に見えることがある。

 

何をやってもうまく行くばかりではない。

有言実行した中に妻と娘が美人な生活とあるが

両者がぐうたらになる、人格がひねくれるなど

未来に良くないことがあると、今現在の幸せは

過去の栄光に変わってしまうものもある。

 

苦節をともに道中にある有言実行はとにかく

有言しまくって地道に実行に近づいていくこと。

 

実行後の福利が進行中のものはとにかくその

実りがいつまでも続くよう感謝の有言をする。

 

口からゴミみたいな言葉を出す暇など、ない。

 

私は現在自己保持回路や電気工事、

入電後の検査やシステム調整など、

二流機械屋の殻を割って機械・電気のプロへ

自分を昇華させようともっぱら有言有言有言だ。

工学はおろか、理系科目を一度も好んだことの

ない私が大人になってゼロから挑んでいる。

 

時間がかかるし失敗もたくさん待っているが

実行の先にある果実の味を空想するのが、

とても幸せでいられる時間なのである。

 

周りが見えていないし現実を見ていないが

夢というのは、そういうことなのだろう。